公開日 2026年03月31日
働く女性が考える「女性に選ばれる職場」~ライフイベントもキャリアも大切にできる場所~
本市では、ジェンダーギャップの解消を目指す取り組みの一環として、働く女性を対象とした意見交換会を実施しました。
参加者からは、日々の仕事やライフイベントと向き合う中で感じている課題や、理想とする職場環境について、率直な意見やアイデアが多数寄せられました。
ここでは、働く女性が描いた「現状の課題」と「理想の職場」、そして理想の実現に向けたアクションアイデアなどを紹介します。
趣旨
性別にかかわらず自らの個性や能力を存分に発揮できる社会を構築することにより,まちの活力を生み出し,本市の持続的発展につながるよう,職場におけるジェンダーギャップ解消の推進を図るため,働く女性がキャリアや働き方について意見交換を行い,職場の課題や改善のヒントを共有することで,働きやすく働きがいのある職場環境について考えることを目的とする。
テーマおよび実施内容
テーマ:働く女性が考える「女性に選ばれる職場」~ライフイベントもキャリアも大切にできる場所~
実施内容:市の取り組み等の説明+意見交換の2部構成
参加者
市内の企業等で働く女性 または 市内在住の働く女性
日時
令和8年(2026年)3月12日(木曜日)14時~15時30分
場所
函館市勤労者総合福祉センター サン・リフレ函館 2階 大会議室
(函館市大森町2番14号)
参加者
26名/23社
(20代:3名 30代:7名 40代:10名 50代:6名)
グループワークで紹介された「働く女性を後押しする好事例」
- バースデー休暇: 有給とは別に誕生月に休暇が与えられる
- 多様な休暇制度: 長期連続休暇や,年に5日のリフレッシュ休暇が制度化されている
- 長期連休と希望休: 連続休暇の取得が可能であったり,月に3回まで希望休が取得できる
- 中抜け制度: 1時間単位で「中抜け」休暇を取得できる
- 高い有給消化率: 有給消化率が8割~9割に達した
- 育児勤務の延長: 時短勤務などの育児支援を,中学校卒業まで利用できるようになった
- 定時退社の徹底:終業のチャイムと同時にほぼ全員が帰宅するため,気兼ねなく退社できる
- 多様な働き方の導入: 一部の部署でフレックス制度が採用されている
- 雑務を共に行う風土: 役職にかかわらず,電話応対やお茶汲み,掃除なども率先して行う
- お茶出し文化の廃止: ペットボトルやセルフサービスにすることで,お茶出しを廃止した
- 性別役割分担の解消: 男性が来客へのお茶出しや片付けを担当するようになった
- 経営層による意識改革: 社長が「お茶出しは女性がしなくていい」と明言し習慣を廃止
- 服装の自由化: 制服やスカート指定などの廃止
- 本音で話せる風土: 意見を率直に言える風通しの良い職場
- 施設の整備: 男性が多い職場だが,女性専用の更衣室を設けるなどのリフォームを行い,受け入れ体制を整えた
グループワーク概要
現状の壁(働き続ける上での課題)
職場の課題
- 業務の属人化
- 慢性的な人手不足
- 性別による給与や評価の格差
- 働き方の選択肢(時短・フレックス)の不足
- 育児等による突発的な休みや早退に対し罪悪感を感じさせる職場の雰囲気
- 若年層の頑張りが評価されにくい年功序列の給与体系
- お茶出しや電話対応が「女性の仕事」とされる根強い固定概念
- 女性特有の健康課題に対する休暇取得への理解不足
- 目指すべき女性管理職(ロールモデル)の不在
- 経営層の意識改革の停滞
行政等の課題
- 学童保育の利用時間や病児保育の不足
- 地域社会の女性活躍に対する理解不足
- 保育園申請や介護認定等,行政手続きに時間を要する点
理想の環境
理想の職場
- 心理的安全性が確保されている:ライフステージに応じて,時短やリモートワークなど働き方を選択することができる
- 多様な働き方を選択できる:『お茶出しは女性』といった固定概念から解放され,性別に関わらず正当に評価される
- 性別役割分担意識が解消されている:特定の誰かに依存せず,誰が欠けても業務が回り続ける共有体制
- 業務の脱・属人化:育児・介護などのケア労働を社会全体でバックアップし,働く人を孤独にさせない
アクションアイディア
職場環境の整備
- 育休社員等の同僚サポート手当の創設
- DX推進による業務標準化
- 柔軟な働き方の拡充
- 多様な休暇制度の整備
- 施設面の改善(トイレ,更衣室等)
職場の意識改革
- 経営者・管理者の意識改革研修の実施
- 女性管理職(ロールモデル)の登用に向けた人材育成
行政・社会によるバックアップ
- 学童保育・ファミリーサポートセンターの利便性の向上
- 病児保育の拡充
- 行政手続のワンストップ化
- 独身層や介護者への包括的支援
家庭・個人のアクション
- 家事・育児の分担と相互理解
- 便利家電の積極導入による時間創出







