公開日 2025年12月04日
更新日 2025年12月04日
記者会見
日時・場所
- 日時 令和7年11月20日 木曜日 午前11時00分
- 場所 市役所8階大会議室
会見事項
会見の様子(動画)
幹事社質問
(記者)
スルメイカのTACを巡って,今月5日に水産庁の審議会が開かれ,小型船の漁獲枠が5,757トンに引き上げられましたが,既に小型船の漁獲量が10月24日時点で5,896トンと超過しており,採捕停止命令が来年3月末まで継続される見通しとなりました。一方,このような状況を受け,今月5日,北海道は知事権限の特別採捕許可により,資源調査の試験操業として398トンを上限に漁再開を認めることとなりました。このことについて市長の受け止めをお聞かせください。また,来季以降に向けてTAC制度はどのように運用するのが望ましいとお考えですか。
(市長)
小型船のスルメイカ釣り漁が再開をされたことは,市民や観光客も待ち望んでいた活いかなど,再び提供できるということになりましたので,私としては安心したところであります。
再開後の水揚げ量についても,北海道の公表によりますと,11月17日までで31トンと順調に推移していて,今後も漁期が終了するまで何とか漁が続けられるよう願っているところであります。
ただ一方で,本市では小型スルメイカ釣り漁に替わる形で,これまで地域に多くの魚の供給を支えてきた定置網漁業によるスルメイカ漁が,休漁を余儀なくされています。量の性質上,網に入ったもののうちイカだけを逃がすということは,非常に難しいことでありまして,定置網漁業に携わっている方は,大変苦労されているものと察します。
定置網漁業のスルメイカの休漁については,TACの北海道知事管理の枠が上限に達したことが理由ではありますが,今年度スルメイカが豊漁であった中にあって,そもそも国の配分の仕方がどうだったのかという疑問はあります。
また,スルメイカのTAC制度については,全国の漁獲状況の把握に時間を要することとか,海域とか期間ごとに設定されていないため,函館市を含む北海道では,これから最盛期を迎える前に採捕停止となりまして,結果として早く捕ったものが得をするといったものになっています。
現行の制度は多くの漁業関係者が納得できるものとはなっていないと思っていますので,今後,国においては,地域の実情に即した制度の運用が図られるように,検証を行って見直しをしていただきたいと考えています。
各社質問
(記者)
私から2点質問させていただきます。
1点目が,人口減少対策本部の中に市長が年内に設置するという発言があった5つのプロジェクトチームについてです。このチームの具体的な設置の日にちとか,そのチームの規模感,参加部局とか,チームの中で議論の期限を区切ったうえで市長に政策提言していくのか,それとも違った形なのかとか,そのような具体像がどこまで出来上がっているのかを教えてください。
2点目が,来年度予算案の編成作業が今後本格化すると思いますが,来年度の予算は市長の任期1期目でフルサイズで組む予算としては最後になります。その中で,自身の中で重点配分していきたい部分とか,財政が今厳しさを増していく中で引き締めないといけないと考えている部分はおありでしょうか。
(市長)
人口減少対策本部の中の仕事部会を発展的に解消する形で,5つのプロジェクトを動かしていくことについてのご質問でした。
時期については,12月に議会がありますので,そこでもご意見というか,ご指摘もいただけるのではないかと思っています。そうしたことを参考にしながら年内に設置することにしています。まだ,具体的な日にちまでは決めているところではありません。また,一斉にやっていくのか,バラバラにやっていくのかについても,これからであります。一斉にやっていくのかとか,個別にやっていくのかとかにこだわっているわけではありません。
それから,どのような形で関わっていくかなど,具体的なお話だったと思います。グループの中で討議して市長に提言するというスタイルがないとは言えませんが,はじめは,複数の部局が連携する形のグループ,それを5つの重要テーマごとに作って,そこに私自身も関わりながら,案件によってはこれからどうしていくのかをブレインストーミングしながらやらなければならない案件も出てくるかと思います。そういったところに,例えばこういうものを調べてくださいとか,これに取り組んでくださいというようなこと,こことここが組んでこれに当たってくださいとか,これはここが中心になってやってくださいというようなことを,多分私がタスクを指示しながら進めていかないと動かない分野が多いのではないかと思っています。そのうちだんだん自走し始めて,出来上がったものの提言を受けるようなスタイルになってくることもあり得ると思っています。
それから,部局の規模感ということでしたが,少なくとも,部局が2つだけというものはないのではないかと思っています。あと,1番大きくなるものは,人材躍動プロジェクトのチームになると思います。ここは非常に幅広い分野の産業や雇用について司るところになり,ある意味5つの中でも司令塔というかメインのグループになってくるのではないかと思っています。
とりあえず,あと追加でご質問ありましたらお願いします。
それから予算案について,フルサイズで編成する任期中最後のものだということでありました。今からまだ予断を持って予算の中身を申し上げる段階ではありませんが,1番考えなければならないのは,今非常に財政が厳しいのは,もう皆さんもご承知のとおりだと思います。大変厳しい予算編成を各部局にお願いをしながら,その中で何に集中するのかを今考えてもらっているところであります。やはり今1番考えなければならないのは,選択と集中という中でも,いかに限られた財源の中で挑戦の財源を生み出すのかというところの工夫,ここが今1番のテーマになってくるのは間違いないところだと思っています。
(記者)
追加で1点だけ確認させてください。最初の質問の人口減少の話がありましたが,プロジェクトチームの立ち上げについて12月議会があるというお話もされていましたが,チームが一斉に発足するのか,部分的に発足するのかという話もありましたが,一応そうすると,市長の今のご回答から考えていくと,少なくとも12月議会が終わった後という認識なのでしょうか。
(市長)
そうです。
(記者)
市長が色々なところで発信している道南全体で1千万人泊についていくつか質問させていただきます。
8月の南北海道市町村連絡協議会で,市長が道南の宿泊数を今の倍の1千万人泊にするための座組を考えていきたいとの発言がありました。その8月以降に他の自治体とか,振興局との間で,協議は何か進んでいますでしょうか。そして道南全体で具体的に今後1千万人泊を目指す方向に向かってどのように道筋をつけていくのか,今お考えはありますでしょうか。
(市長)
実は,これまでも道南の中でいくつかのグループといいますか,テーマ別に座組はありました。それは有効に機能しているものだと思っています。ただ,現在政府が6千万人のインバウンドを目指そうではないかという中で,大きく時代が動いていますので,これまでのグループといいますか,連携体をより進化させることができると思っています。それは中身の意味でも,もしかしたら違う自治体とか,違う観光協会が参加するような形でも良いのかもしれません。
例を挙げると,駒ヶ岳周辺の3町で構成された環駒ヶ岳広域観光協議会というところがあります。ここに函館市ももっと関わりながらやることで,より道南の魅力アップも出来ると思っています。あとは,新函館北斗駅広域観光推進協議会というものがあり,ここも例えば乗り放題のパスをはじめ様々な事業をしています。札幌延伸は少し遠のきましたが,それほど遠い将来ではありません。札幌延伸に本当に近づいてから,道南のとか,あるいは函館から札幌までのエリアの観光を発信しようとか,リブランディングしようとしても遅いわけで,残された時間がそんなにあるわけではありませんから,今から札幌延伸に向けて新しい新幹線時代に向けた進化した連携,それによって新しい魅力の創造と戦略的なプロモーションを行わなければならないですし,またそれはこの協議会でもできると思っています。
それから,あとはアドベンチャートラベル,ATについて,非常に北海道も先駆的に取り組んでいるところであります。函館のATも独自の特色を持っていると思いますから,これについても積極的な自治体とか積極的な観光協会がそれぞれ手を組める余地があると思っています。
あとは,具体的にどのように1千万人泊に向けて進めていくのかについてですが,今何か体系的なとか,あるいはいつまでのロードマップとかという話をする段階ではないと思います。まだ掘り起こしきれてないジャンルとか,マーケットというのは,たくさんあると感じています。だからこそ1千万人泊到達可能だと申し上げていますが,まだ我々が発揮しきっていないのは,先ほどから言っている道南全体の観光資源だと思います。これまでも延べ宿泊数を見ても,道南の中で函館が非常に突出して観光の入り込みが多かったりしていますが,これをもっと自由に道南を行き来出来るような動き,そういうムーブメントが出てきたときに,まだそれぞれの市町に素晴らしいものが眠っていると言うと失礼ですが,もっと魅力を発揮できるというか集客できる資源というのがたくさんあるのは間違いないことだと思います。そこを掘り起こすだけでも相当な吸引力になると思っています。それから,もちろんインバウンドも伸びしろがありますし,あと新しいツーリズムのあり方として,まだ函館市が手を付けていないというか,取り組みきれていないというものは,例えばグリーンツーリズム,今非常にワインをはじめ注目が高まっているところでもあります。それから,多分3人に1人くらいがペットを飼っていると言われています。ペットを飼っているからなかなか旅行ができないという層がかなりいるのも間違いないことですので,こういったことも北海道とか,あるいは国にも働きかけながら,ペットツーリズムはまだまだ掘り起こせるジャンルではないか思っています。あとは高齢者の方とか,あるいは障がいを持ってる方とか,様々な方が旅行に不便を感じていらしたとして,そういった方にどうやって旅行を楽しんでもらえるかということは,今民間でも非常に注目されています。ユニバーサルツーリズムについても大いにチャンスがあると思っています。
こうしたことで,1千万人泊に着実に前進するというのは,道南全体としても非常に盛り上がってきているところです。これからも連携を強化・進化させていきたいと思います。
(記者)
今道南全体での連携についてお話いただいたと思いますが,庁内とか,あと函館市内の動きについて,今時点で,庁内でどのような指示が出ているのか,あとは,市内の観光関係者に対して何か要望を投げかけているのかどうか。あと,人手が不足している宿泊施設もあってなかなか100%稼働するのが難しいというところもあるのかなと推察するのですが,その辺,今後の宿泊者数増加について,負担というのを市長としてはどのように考えておられるのでしょうか。
(市長)
人手の話と市内の関係者というか,まさにプレイヤーの皆さんとの連携のことだと思います。
多分1番課題感があるのはやはり人手,人が足りないからどうしようというところはホテル,宿泊施設,その他飲食サービス,皆さんに共通するところです。だから,そういったテーマで話し合いというか,市職員とか観光協会のメンバーの皆さんとも話すことが非常に多いと思います。ですからそこがある意味連携の最大のテーマになっているのではないかと思います。
これに対しては,例えばマッチングとか,色々なことをやっていますが,ただ,どうしてもやはり賃金がより高ければ,その仕事に就こうという人が増えてくるのではないかと思います。ですから,そういう構造的なことを考えると,函館の魅力,あるいは道南の魅力をゲームチェンジするくらいの大きなステージに上げることが,やはりどこかで必要だと思っています。
ですから,世界の都市ブランドのトップ10入りを目指すくらいの気概でやろうというのは,まさにそういうことなんです。それは可能であって,函館とか道南には無限の可能性があると私も信じてますし,道南の関係者はみんなそう思っています。活かしきっていない,これを何とか新しい次元にこの地域を引き上げていくことで,おそらくそのことによって賃金を上げられる職業も出てくると思いますし,少しホテルの宿泊料金が高くても泊まろうというお客さんをまた呼び込むことができる。ですから,富裕層を狙うのもそうですし,それから全体のパイを大きくする,この両方をやりながらゲームチェンジできるくらいの函館の魅力を高めることで,何とか人手不足の構造を解消していきたいと思います。
(記者)
最後に2点質問します。初めの質問の中で,まだまだ掘り起こされていないところがあるとか,インバウンドもまだまだと言われていました。今全体でいうとまだまだ国内の観光客の方が多いかと思いますが,1千万人泊が達成したときには,国内と海外の観光客の比率について何か想定があるのかどうかということと,現在函館では470万人泊くらいが達成されてますが,そこから見るとかなり高めの設定かと思います。改めて高い目標を設定した理由・意図と実現可能性について市長のお考えをお知らせください。
(市長)
国内外の観光客の比率ですが,長らくおおむね私は9対1と捉えていて,どこでもそのように喋っています。国内の観光客が9で海外の観光客が1くらいの割合でずっと推移してきたのが,函館観光の特徴だったのではないかと思います。
コロナの前とかコロナ後も非常にインバウンドが増えています。インバウンドが急増している地域と比べると,函館は有名な観光地ではありますが,インバウンドの比率は決して高くない地域だったのではないかと思っています。これが1千万人泊を達成したときにどうなってるのかについては,おのずとインバウンドの比率が高くなっていると思います。その比率が半々になるかというと,そういうことは良いとは思っていません。
私は国内の観光客,それから北海道内とか地元の方々とか,そういった層の方々がいつもしっかり函館の観光を支えてくれている状態が望ましいと思っています。観光は,新型コロナのような感染症とかその他外交とか色々な事象や要因によって浮き沈みが大きいジャンルです。そういうときにやはり頼りになるのは,例えば東日本大震災で自粛ムードになったあとに戻ってきてくれるのは,地元の観光客で,次に北海道の観光客,そしてだんだん東京とか最後にインバウンドというふうに戻ってくる傾向は,もう何度もみんな体験して分かっています。
国内客が今9対1で非常に多いというのは悪い状態だと私は思っていないのですが,今でも自然とインバウンドの方が函館,道南に魅力を感じて来てくれていますので,間違いなく増えると思っています。どれくらいまでが望ましいかは今申し上げられませんが,例えば半々になってしまうのは,ちょっとインバウンド多めかなというのが私の今の直感であります。
それから,今は472万人泊,これを1千万人泊というのは高いのではないかというご指摘でした。例えば,去年,令和6年度が名探偵コナンの影響があったから,そこだけ例外的に多いのではないかというイメージがあるかと思います。私もそうなのかもしれないと去年は思っていましたが,今年度に入っても4月から夏くらいまでですが昨年度と比べて伸びているというのが,色々な統計の取り方とかありますが全体的に伸びているというのが現状の把握です。ですから,昨年が特に異例な年だったということではなく,これからまだ伸びていく傾向になっていると認識しています。ある意味自然体でも伸びていくのであれば,それに合わせて,例えばオーバーツーリズムを対処するということではなくて,より少し高めというか,ちょっと困難かもしれないが,高い目標を目指していくことによって,オーバーツーリズム対策というものに先手を打てると思います。トラブルが起きてから対処するという対策だと,どうしても対策が最小限になって,後手に回ることもあります。ですから,混雑対策も先手を打ち,そのことによってより顧客というか,観光客,エンドユーザーの満足度を高めて,より集客を加速させるという好循環を回す,そのためにも少し高めの設定というのは当然のことかと思いますし,2033年に1千万人泊というのは決して高すぎるものではない,野心的ではありますけど,高すぎるものではないし,もちろん実現可能だと思っています。
(記者)
私から3点質問します。
1点目は,最近すごく日中関係が悪化しているという中で,函館市には今のところどんな影響があるのか,それに対する対策とか,リスク回避へのお考えについてお伺いします。
2点目は,Jリーグの合宿誘致に関してですが,報道によって最終調整が3自治体で進んでいるというお話がありましたが,まずはこうした状況に対しての市長のお考えと今後の期待についてお伺いします。
3点目ですが,来月の議会の中で補正予算の目玉となるようなものなどがあればお伺いします。
(市長)
日中関係で,今やはり中国からの観光客というのが,函館への影響が1番あり得るかと思っています。現在,今すぐに目立った影響が出ているかについては,市内の宿泊施設の感触では,現時点で中国香港の利用者からの目立った影響がある状況ではないと聞いています。ただ,今後は,予約のキャンセルとか新規予約の減少等の影響は,十分懸念されることから,観光事業者の皆さんと連携をより密にして,状況を注視していきたいと思っております。
それから,Jリーグの合宿誘致についてですが,これは報道が出てしまったという言い方もあれですが,出てしまいましたので,どこまでお話して良いのかは微妙ですが,いずれにしても前向きなお話をいただいているのは間違いないので,大いに来ていただきたいと思っています。
函館市は大宮アルディージャとキャンプに向けて調整させていただいていることは事実でありまして,道南の冷涼な気候に非常に魅力を感じていただいていますし,また,ホテルとか空港とフットボールパークの距離も非常に近くてアクセスが良いという評価をいただいています。大宮でありますと,新幹線で非常に早い時間で繋がっています。ですから,例えば道南や函館のファンの方が大宮に試合を見に行ったりとか,反対に大宮の方が函館に来てくれることも大いに期待できると思います。
何よりも,道南に3チームが集まって,例えばテストマッチができる環境とかが整うとなると,地元でサッカーを志しているというか,サッカーを頑張っているお子さんとか,親御さんが非常に大きな刺激を受けて,良い影響があるのではないかと思っています。大いに期待しています。
それから,補正予算についてですが,今おそらく政府から詳細な内容がこれから出ると思います。喫緊の課題であります生活の安定に向けた対策について,至急取りまとめをしていきたいと思っています。
(記者)
1点目の中国の件ですが,まだそんなに函館市内の事業者からは,すごい大変だというような状況は聞かれていないという認識でよろしいでしょうか。
(市長)
これは,生き物みたいなもので,状況は日々変わっていると思いますが,大量のキャンセルが今発生をしていて行き詰まっているということではないことは確かだと思います。
これから,例えばどんな航空路線というようなことを色々水面下で話を進めたりしていますが,こういったことにも影響も出てくる可能性もありますし,注視しなければならないと思っています。
(記者)
市長は,今週青森で開かれた青森・函館ツインシティ推進協議会に参加されていました。これについてお尋ねします。推進協議会は35年くらい経過しているということで,長い歴史があり,いろいろ活動されているかと思います。これまでの活動状況と,さらに今の段階で青森・函館が連携を深める意義であったり,これからこんなことに効果があるのではないかという可能性であったり,その辺についてはどのようにお考えでしょうか。
(市長)
函館と青森の交流は,非常に長い歴史がありまして,本当に古いことを言うと縄文時代の頃から海を渡って青森と道南は色々交流があったのではないかと思います。青函連絡船で結ばれていた時代もそうですし,その後も,青函トンネルやフェリーで様々な人の行き来があり,文化,経済,スポーツをはじめ多彩なジャンルの団体間の交流が積み重ねられてきています。おそらく協議会の資料をご覧になって,こんなに色々な種類の交流がなされていることについて印象を深く感じられたのではないかと思います。そのことについて,本当に私も感謝していますし,これまでの積み重ね,その成果が実っていることを評価しているところであります。
そして,青森と函館の交流は色々な可能性がまだまだあると思います。その中でも私としては,「青森ねぶた祭」が世界に冠たる最強のブランドと言っても良いのではないでしょうか。それは青森というか,日本が世界に誇る祭りの1つだと思います。実際に,青森の宿泊施設だけでは足りないくらいのたくさんのお祭りの参加者や観光客が来てると思いますが,実はこのお祭りと同じ時期に,ほぼ重なるように「函館港まつり」も開催しています。
「函館港まつり」は,今も地元の方に大変楽しまれていて,皆さん開催を心待ちにしているイベントではありますが,ぜひ「青森ねぶた祭」に並ぶようにというと「青森ねぶた祭」に失礼かもしれませんが,「青森ねぶた祭」と比肩し得るような,それくらいのブランドに「函館港まつり」を育てていくことで,そうなるともう足し算ではなく,2つの強力なお祭りが津軽海峡を挟んで同時期にやっているということは,さらに世界から注目されることになり得るのではないかと思っています。
ライバルといえばライバルかもしれませんが,むしろ一体になって,より強力に集客を仕掛けられるものでもあるかと思っています。こうした観光とかイベントもそうですが,新幹線やフェリーなどを通じた経済的な交流といいますか,色々な実績も積み重ねられていることを感じているところでありますので,これまでのような文化,スポーツなどの多彩なものに加えて,そういった実体経済にもプラスになるような,そういう圏域としての力を高めるようなことをぜひやりたいと思っているところであります。
(記者)
現在,国際水産海洋総合研究センターの岸壁の改良工事が行われています。弁天地区に官公庁船を集約することで,順番待ちをする船の滞船コスト削減を目指すものですが,函館港全体にどのような効果があるか,また市長として期待することを教えてください。
(市長)
水産海洋センターが位置する弁天周辺の岸壁でありますが,JAMSTECをはじめとする様々な研究機関,関係団体と連携しながら水産海洋都市構想を推進しているところです。そうした中で,非常に特徴的な船とか,人気のある船といったものが着岸したり,寄港することに私は期待しているところです。それに何か関わるような,例えば国際会議の開催に合わせて船を寄港するようなこともどんどん起こしていきたいと思っています。
水産と海洋が融合したような研究が先端的に行われるまちは,極めてまれかと思っていますので,そうした中に弁天の岸壁改良を含めたインフラの整備についても,より期するような資するような,そういった取り組みを進めたいと思って期待しているところであります。
※記者会見における質疑内容の要旨をとりまとめの上掲載しています。

このページの本文とデータは クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本ライセンスの下に提供されています。
- 本ページに掲載しているデータは、自由に利用・改変できます。
- 本ページに掲載しているデータを元に、2次著作物を自由に作成可能です。
- 本ページのデータを元に作成したものに、データの出典(本市等のデータを利用している旨)を表示してください。
- 本ページのデータを編集・加工して利用した場合は、データを元に作成したものに、編集・加工等を行ったことを表示してください。また、編集・加工した情報を、あたかも本市等が作成したかのような様態で公表・利用することは禁止します。
- 本ページのデータを元に作成したものに、第三者が著作権等の権利を有しているものがある場合、利用者の責任で当該第三者から利用の承諾を得てください。