公開日 2024年11月06日
更新日 2024年11月06日
記者会見
日時・場所
- 日時 令和6年10月29日 火曜日 午後3時30分
- 場所 市役所8階大会議室
会見事項
会見の様子(動画)
幹事社質問
(記者)
今月6日に,北海道新幹線函館駅乗り入れについて市民フォーラムが開催されました。市民の理解促進や地域の意識醸成の手応えはどうだったのか伺います。また,現時点の分かっている範囲で,乗り入れについての今後のスケジュールを教えてください。
(市長)
6日に開催した市民フォーラムは,当初の想定を上回る230名の多くの方々にご参加をいただいたところであります。市民の皆さんはもちろんですが,北斗市や七飯町から,またそれ以外の道内や道外の方にも,お忙しいなかご参加いただきまして,大変ありがたく思っております。また,ご関心のある方がこれほど多くいらっしゃるということを,非常に心強く感じたところです。あらためまして,ご参加いただいた皆さんにお礼を申し上げたいと思います。
今回のフォーラムで,私から市民の皆さんに対して,乗り入れについての検討状況や考えなどをお話させていただくことができましたし,また,ご登壇をいただいた専門家の方々からは,基調講演やパネルディスカッションなどを通じて,技術的な面での話でありますとか,運賃収入などの財政的な話,新幹線が開業し,駅が設置された自治体がどのように変わっていったのか,また,新幹線開業を見据えた観光面での取り組みや方向性など,北海道新幹線とまちづくりというテーマに関して,幅広い知見やご意見をいただいたところでありますが,私自身ももちろんですが,参加された皆さんも一段と理解が深まったのではないかと考えております。
乗り入れの検討スケジュールについてですが,今後,フル規格新幹線の札幌,東京両方面からの乗り入れを目指して関係者と具体的な打ち合わせを進めていくことになりますが,市の検討内容について疑問点や課題などもお持ちだと思いますので,さまざまご意見を伺いつつ,また,今回いただいた知見やアドバイスなども参考にしながら,一つひとつ対応策を検討していくことが重要だと考えています。
打ち合わせには時間を要することも考えられますが,ご理解・ご協力をいただきながら,歩みを止めることなく,一歩ずつ着実に前に進めていきたいと考えております。
各社質問
(記者)
今回の衆議院選挙で道南の8区から,2人の議員が選出される結果となりました。自民党と立憲民主党,与野党の議員ということで,2人の議員との関係を今後どのように考えながら,地域の政策などについて訴えていくのかお聞かせください。
(市長)
お二人ともいろいろとお話をさせていただいておりまして,とても地域を歩かれて多くの方の話を聞かれて,課題も緻密に把握をされている方です。そして,幅広い知見でいろいろ地域のために貢献していただいている方であります。また,国とのパイプももちろん豊かに持っていらっしゃると思いますので,大変心強く思っております。
これからも,連携をしながら,国,それから北海道,そして函館市やこの地域がしっかりと繋がりながら,地域の再生であるとか,あるいは住民福祉の向上に努めていきたいと思っております。
(記者)
関連して,先日向山さんの事務所を訪問された際に,これから地域から政府への要望を行っていくにあたって,向山さんを窓口にすることが基本になるだろうとおっしゃっていたと思います。この理由をお聞かせいただけますでしょうか。
(市長)
とにかく我々のような自治体は,政府とか内閣とか,中央もそうですし,札幌にも,それからこの地元にもいろいろな省庁の出先機関がありまして,常にいろいろな要望をしたり打ち合わせをしたりしています。もちろん衆議院が解散されても,その間内閣も政府もあるわけであります。
要望をするにあたって,これまでは直接官庁にお話をしたり,あるいは国会議員に私が直接お話をするとか別のチャンネルを使うようなこともありましたが,これからは向山先生を通じてさまざまなレベルとか省庁にお話しをしていくことになるという,単純にそういうことです。
(記者)
以前の会見で,候補のうちどなたを支援するのかと聞かれた際に,それぞれの政策を見たうえでそういった判断があるとすれば何かをすることになるだろうとおっしゃっていたと思います。
選挙期間中も含めて,3候補が訴えられていた政策を見られてどうお感じになられたのかお話できる範囲でお知らせください。
(市長)
今,本当に国も,それから地方も,大きな岐路に立っていると思います。そういう意味では,重たい,そして多くの課題を抱えている状態だと思います。
それに関して,的確に把握されて,それぞれ重要な政策を打ち出されていたと感じています。
私自身は,自治体の長という立場からどの候補を応援することにはならないわけであります。個人的にはもちろん誰かに投票はしますが,投票した候補者を明らかにしたり,公に応援するということに関していえば,先に申し上げたとおり,自治体の長でありますので,市議会の構成などを踏まえたときに,私が投票する候補を応援したいという気持ちとは全く別に,しっかりと市政を進めていくにあたって,市議会への対応をしていくことが第一義ですから,何か公にどなたかを応援することにはならなかったものであります。
(記者)
先日,市役所に寄付があった際に大泉市長の方からIRの構想について言及があったかと思います。あらためて現在市長がIRについてどんなことを想像されているのか,また,具体的に庁内の方でそういった検討や打ち合わせなどが進んでいるのかどうかお伺いします。
(市長)
東銀リアルエステートさんからご寄付いただいたときのことでしょうか。寄付者からご質問があったのでお答えをしたのですが,何か具体的に進んでいるとか,私の中でイメージがあって考えがあるとか,そういうことではありません。ただ,確かにどうお考えですかとか,そういう話題だったと思いましたので,うちのような国際観光都市を標榜するまちであることを踏まえると,確かに関心があると言った思います。関心があるのは当然のことだろうと思っています。
北海道知事も,数年前に一旦保留というような結果にはなりましたが次回そういった機会があれば,また手を上げるというご発言をされていることを踏まえるとともに,私もシンガポールとかでIRを拝見していますが,例えば,大きな税収を得られること,それから国際展示場や国際会議場,エンターテイメント施設,あるいはショッピングモールなどが併設されていることを踏まえたときに,関心がないという首長はいないと思います。
聞かれたのでそう答えたというところで,具体的に何か進めているということではありませんが,制度について情報収集は普通に行っております。
(記者)
関心があるということではあると思いますが,そこから先,例えば新幹線の函館駅乗り入れをした後,その周辺の開発,まちづくりという意味での一つの選択肢となりうるのかどうかとか,IRを誘致するにはどうしたらいいのかということも情報収集しているかと思いますが,その後にこういうタイミングで話し合いを少し前に進めたいというような考えはあるでしょうか。
(市長)
まだ具体的なものがあるわけではありません。新幹線とは全然別のものです。
選挙の時に新幹線を公約に掲げましたが,IRについては,もっと以前から関心があるというか,先ほど申し上げたように関心があって当然で,ないというのはあり得ないのではないかと思います。
ですから,具体的に進めていくというのは,まだそういう段階でもありませんし,何かしているわけではありませんが,しっかり情報収集していく,そういうジャンルだと思っています。
(記者)
先ほどの向山さんに対する期待というか,政府とのパイプということをおっしゃられていましたが,逢坂さんに対する期待はどのようなものになるでしょうか。
(市長)
向山さんにだけ,何かそういう期待をしているということではもちろんありません。これまでも逢坂代議士とは,さまざまな連携を取ってまいりました。特に,総務大臣政務官だったご経験とか,例えば交付税に関するものをはじめとして,総務省に関しての知見を大変多くいただいておりますし,それ以外にもいろいろな経験から幅広くご指導いただいているところでありますので,今後ともお力をいただければと考えています。
(記者)
先ほどの質問と関連しますが,函館市から国政への要望については向山さんが政権与党だから窓口にするという話でしたが,逢坂さんのところには行かないという判断でよろしいでしょうか。
(市長)
今はまだ特別国会が開かれていませんが,あまり先のことを見据えて申し上げているわけではありません。今も政府があって内閣があって,その与党をを構成している自民党の向山さんが代議士になったということです。単純にそういう意味で,要望とか協議の窓口にこれから力をいただくということを申し上げただけです。
いろいろな要望事項とか,そういうのはもちろんこれまでも逢坂代議士のところにも行っていましたし,それから道内のいろいろな国会議員の皆さんとか,その他関わりのあるところに多くご要望し,またご挨拶なり人脈づくりをしてきたところです。
(記者)
特定利用空港および特定利用港湾について伺います。昨日,市議会の経済建設常任委員会で函館市が国から函館空港と函館港を特定利用空港・港湾への指定を検討しているとの説明があったというお話がありました。
防災面とかメリットが指摘されるなかで,一方で市民から軍事利用の懸念も想定されます。市としてどのように受け止めて,今後どのように対応するのか伺います。
(市長)
特定利用空港・港湾の枠組みについては,今ご質問であったとおり,10月9日に国から説明を受けたということで,報告を受けています。
この枠組みは,あくまでも民生利用を主としたものであり,また必要な施設整備の実施とか既存事業の促進が図られるなどといった説明があったところであります。これによって空港や港の使われ方が大きく変わるものではないという説明もあったと聞いているところであります。
私からは,空港や港の関係者に対して,この取り組みについての情報を共有し,またそのなかでさらに疑問点とかそういったものが生じた場合に,国に対して問い合わせをしながら理解を深めていくよう指示しています。
(記者)
東部地区のことについて伺います。東部地区の旧4町村が函館市と2004年12月に合併してからまもなく20年の節目となります。
当初は合併特例債とかさまざまなメリットがあるなかでいち早く合併したということで注目されたところですが,20年を経て今の東部地域についての現状認識,あるいは当時の総括というか,どのような成果あるいは課題があって,また今後どのような地域づくりを行いたいと考えていますでしょうか。
(市長)
平成の大合併で確か道内で最初に合併をしたのは,旧函館市と東部4町村の合併でした。平成16年12月に合併しましたが,旧函館市にはないいろいろな地域の財産が現在の函館市に生まれたと考えています。例えば,縄文遺跡があって,それが世界遺産になるといった展開もありましたし,それからこれも全国に誇る,あるいは世界ブランドの可能性があるコンブであるとか,その他戸井のマグロであったり,そうした水産漁業資源を函館は得たわけであります。また,道立自然公園である恵山とか,それまでの旧函館市はなかった素晴らしい魅力,それから資産を得たと私は思っています。
今東部地域は,過疎地域に指定をされています。人口減少が旧函館市内よりも著しく進んでおり,高齢化も厳しいものがあります。ただ,それは旧函館市もいずれ人口減少の課題に向き合って厳しい状況を迎えるものでありまして,合併した東部4地区と旧函館市をことさら分けて考えることではないときが来てると思います。
いずれにしても,幅広く意見を聞きながら住民福祉の向上のためにしっかりと取り組まなければならないと思っています。
(記者)
先日,民間のブランド総合研究所で行っている自治体の魅力度ランキングで函館市が久しぶりに全国で1位になりました。その直前にも別のブランドランキングで函館市が1位なるなど外部からの評価が高いのかなと思います。今回1位になったということを市長もSNSでつぶやかれていたかと思いましたが,そのような結果をどのように受け止めて,今後市政にはどのように活かしていきたいのか,お知らせください。
(市長)
ぜひふるさと納税の増加に繋げていきたいです。とても嬉しいことです。函館のさまざまな魅力を高く評価してもらった結果だと思っています。
※記者会見における質疑内容の要旨をとりまとめの上掲載しています。
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