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トコジラミについて~旅館業関係の営業者の皆様へ~

公開日 2024年10月25日

近年,トコジラミに関する相談が全国的に増加しています。トコジラミが宿泊施設内に持ち込まれた場合,宿泊客等への被害が広がることも考えられます。

トコジラミは繁殖した場合に防除が困難なため,早期に発見・駆除することが重要です。

トコジラミの特徴

  

特徴

成虫の体長は5~8ミリメートル,褐色で,体形は丸く,扁平で薄い形をしています

メスは1日5~6個の卵を産み,約1週間で幼虫になり,1~2か月で成虫になります。

幼虫および成虫が吸血を行います。また,吸血しなくても長期間生きることができるため,長く空室になった部屋でも注意が必要です。

 

トコジラミによる被害

様々な被害

夜,部屋の隙間等から出てきて活動し,寝ている人の手足や首等の露出部分から吸血します。

吸血されると強い痒みを生じます。ただし,症状には個人差があります。

施設内に侵入すると,比較的短期間で広がります。広がると駆除が難しく,発生した箇所だけではなく,周辺の部屋や場合によっては施設全体を閉鎖して駆除する必要があります。

また,従業員や宿泊客が自宅に持ち帰り,被害が広がる場合もあります。

 

トコジラミの生息場所

   

生息場所や痕跡

トコジラミは狭く暗い場所を好み,生息します。

ベッドや布団の周辺,ソファーの隙間,家具と壁の間,カーテンや額縁の裏など,あらゆる隙間に生息します。

 

生息の目印は”血糞”

トコジラミは吸血の後に,赤黒い糞を排泄します。

血糞を目印に,トコジラミの生息状況が確認できます。

 

トコジラミの対策方法

 

早期発見

従業員教育をしっかりと行い,普段から清掃時にトコジラミの発生の有無を確認するようにしましょう。

また,清掃作業員によって気づかないうちに隣の部屋等に広げる場合もあるので注意が必要です。

 

早期駆除

発見した場合は,被害の拡大を防ぐため,技術,知見を持つ専門業者に相談しましょう。

また,発生場所・状況等を把握し,施設全体で一斉に対策を行いましょう。

 

その他参考情報

参考リーフレット等

厚生労働省

旅行・帰省時にはトコジラミに注意![PDF:356KB]

 

発行者:東京都ホテル旅館生活衛生同業組合,(一社)全日本シティホテル連盟(現:(一社)全日本ホテル連盟)

発行協力:(一社)日本旅館協会

旅館・ホテルのための害虫対策の手引書[PDF:2.22MB]

 

(公社)日本ペストコントロール協会

トコジラミQ&Aパンフレット[PDF:965KB]

 

画像出典

公益社団法人日本ペストコントロール協会

 

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