公開日 2024年10月22日
地震による電気火災とは?
地震による電気火災とは,地震の揺れに伴い電気製品から出火する火災や,地震の影響により停電となり,その後,電気が復旧することによって発生する火災のことをいいます。
阪神淡路大震災や東日本大震災で発生した火災の半数以上が電気による火災と言われています。
感震ブレーカーとは?
感震ブレーカーは,地震時に設定値以上の揺れを感知すると,自動的に電気を遮断する機器です。
地震による電気火災を防ぐためには,ブレーカーを落とし,電力の供給を遮断させることが有効であり,東日本大震災を契機に,国や各自治体において,感震ブレーカーの普及啓発を行っています。
感震ブレーカーの種類
分電盤タイプ(内蔵型)
分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し,ブレーカーを落として電力の供給を遮断するもので,電気工事が必要となります。
分電盤タイプ(後付型)
分電盤に感震機能を外付けするタイプで,漏電ブレーカーが設置されている場合に設置可能です。
電気工事が必要となります。
コンセントタイプ(埋込型)
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し,そのコンセントからの電気を遮断します。
壁面などに取り付けて使うもので,電気工事が必要となります。
コンセントタイプ(タップ型)
既存のコンセントに差し込んで使うもので,電気工事が不要です。
簡易タイプ
ばねの作動や重りの落下などにより,ブレーカーを落として電気を遮断するもので,電気工事が不要です。
感震ブレーカーを設置するにあたっての注意点
〇夜間の照明確保のために,停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備しましょう。
揺れを感知してから切断までの時間的猶予がないタイプの感震ブレーカーの場合,照明類も即座に消えてしまう場合があります。
一般的な防災対策としても停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備してください。
〇生命の維持に直結するような医療用機器等を設置している場合,停電に対処できるようなバッテリー等を備えましょう。
〇電気工事が必要なものについては,お近くの電気工事店にご相談ください。また,設置の有無に関わらず,地震発生後に自宅から避難する際は,ブレーカーを切りましょう。