公開日 2024年08月28日
地域未来投資促進法(地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律)に基づき,函館市は北斗市,七飯町および北海道と共同で第2期基本計画を策定し,令和6年6月21日に国の同意を得ました。
地域未来投資促進法の概要
地域未来投資促進法は,下記の3つの条件を満たす地域経済牽引事業を促進するものです。
(1)地域の特性を生かしていること
(2)高い付加価値を創出すること
(3)地域の事業者に対する経済的波及効果を及ぼすこと
国の基本方針に基づき,市町村および都道府県が策定した基本計画が,国の同意を得た場合,事業者(企業)などが行う当該基本計画に合致する事業は,国の助成事業での優遇,設備投資の減税措置などさまざまな恩恵を受けることができます。
基本計画の概要
◇計画のポイント
函館市・北⽃市・七飯町は港をベースとする⽔産・海洋関連産業を中⼼に発展し,⾷料品製造業や,造船業や機械⾦属に関連した製造業が集積されている。このほか,システム情報科学に特化した公⽴はこだて未来⼤学や,ものづくり技術などの先端技術を有する函館⼯業⾼等専⾨学校などの⾼等教育機関も集積しており,近年では積極的にIT関連企業の研究開発拠点を誘致し,新産業創出や雇⽤拡⼤を⽬指している。 加えて,観光は函館地域が誇る産業の⼀つであり,全国でも有数の観光都市と⾔われるまでの発展を遂げ,国内において,観光都市としてのイメージが定着するまでに⾄っている。豊富な観光資源を有する函館地域の特性を⽣かした観光関連分野の活性化を⽬指している。こうした地域特性を⽣かした事業を推進し,企業の⽣産性向上や付加価値向上を図り,経済の好循環を創出することを⽬指す。
1.促進地域(基本計画の対象となる区域)
函館市,北斗市,七飯町(以下「函館地域」)
2.計画期間
基本計画同意の日~令和10年度末日まで
3.計画期間における経済的効果の目標
・1件あたり平均47百万円の付加価値額を創出する地域経済牽引事業を 8件創出。
・地域経済牽引事業が促進区域で1.39倍の波及効果を与え、促進区域で522百万円の付加価値額を創出することを⽬指す。
4.地域経済牽引事業の承認要件
【要件1:地域の特性を活かすこと(①~④のいずれか)】
①函館地域の食料品製造業等の集積を活かした 食料品製造関連分野
②公立はこだて未来大学等の人材を活かした IT分野
③北海道立工業技術センター等の公試験研究機関の技術を活かした ものづくり関連分野
④函館地域の歴史・文化・景観・自然・食などの観光資源等を活かした 観光関連分野
【要件2:高い付加価値を創出すること】
・付加価値増加分:46.11百万円分
【要件3:いずれかの経済的効果が見込まれること】
・売上:5%増加 ・雇用者数:3%増加
【基本計画のダウンロード】
第2期北海道函館市・北斗市・七飯町基本計画[PDF:1.54MB]
第2期北海道函館市・北斗市・七飯町基本計画 概要資料[PDF:219KB]
支援措置を活用するために
事業者の方が地域未来投資促進法に基づく税制等の支援措置を活用するためには,当該基本計画に基づき,「地域経済牽引事業計画」を作成し,事業開始前に北海道知事の承認を受ける必要があります。※詳細は下記「参考」の法律の概要についてをご覧ください。
参考
◇法律の概要について
◇全国および北海道における基本計画の同意状況について
◇全国および北海道における「地域未来牽引企業」の選定について