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サウナ浴での事故に関する注意喚起

公開日 2024年06月18日

サウナ浴での事故に注意 ― 体調に合わせて無理せず安全に ―

 サウナ浴については、近年、マンガやドラマ、各種メディアで取り上げられたことがきっかけで、健康効果のみならず、爽快感やリラックス効果などが注目されています。また、入浴施設だけでなく、スポーツ施設等でも当たり前のようにサウナが見られ、施設等によっては、様々なタイプのサウナを設けるなどの工夫がなされています。
 性別を問わず幅広い年代の人々にサウナ浴が楽しまれるようになってきている中、消費者庁には、サウナ室内でやけどや打撲をするなどの事故情報が複数寄せられています。
 今回は、それらの事故情報を基に、安全にサウナ浴を行うための注意ポイントを紹介します。

サウナ浴での事故の状況について

 事故情報データバンクには、これまでサウナ浴に関する事故情報が78件登録され、受傷者数は82人となっています(2024年4月末日時点)。

  1. 事故情報の登録件数の推移
    • 事故情報を年度別にみると、2014年度から2021年度までは平均して4件程度でしたが、2022年度以降はそれぞれ10件となっています。
  2. 事故発生場所
    • 受傷者の半数以上を占める45人が「入浴施設」で受傷しています。
  3. 受傷内容および傷病の程度
    • 受傷内容は、「やけど」が31件、「切り傷・擦り傷等」が24件、「骨折・打撲」が14件の順に多く、受傷内容が不明な2人を除くと、これらの合計が全体の約9割(86.3%)を占めています。
    • 傷病の程度は、不明なものを除くと「1~2週間」が18人と最も多くなっており、次いで「治療1週間未満」が14人、「1か月以上」が13人となっています。
  4. 受傷者の年齢
    • 「40歳から59歳」が28人、「60歳から79歳」が25人となり、年齢が不明な11人を除くと、合わせて全体の約7割(74.6%)を占めています。なお、40歳未満の受傷内容は、「やけど」や「切り傷・擦り傷等」などの外傷がほとんどであるのに対し、40歳以上の受傷内容は、外傷のほか、「めまい・意識障害」や「循環器障害」なども含まれています。

事故事例

  • サウナを利用中、熱いと思ったものの10分間ヨガのポーズをとり続け、臀部にやけどを負った。
  • 温泉施設内の貸切りサウナを利用中、椅子から立ち上がった際に壁面にむき出ていた裸電球が背中に当たってやけどをし、治療が必要となった。
  • 個室サウナを利用中、床の段差で足を滑らせ転倒し、右肘を打撲した。
  • スポーツクラブのサウナを利用中、心臓発作を起こし3日間入院。医師からサウナ等は利用しないよう言われた。以前、心筋梗塞を起こしたことがあった。

 御注意いただきたいポイント

  • 掲示されている入浴上の注意事項を確認し、正しい利用を心掛けましょう。
  • サウナ室内での思わぬやけどに注意しましょう。
  • サウナ室の出入りでの急な行動に注意しましょう。
  • 温度に体を慣らすことを意識しましょう。
  • 自身の体調等を踏まえて、無理のないサウナの利用を心掛けましょう。
  • サウナ室内で体調に異変を感じるなどした場合は、すぐに周囲の人や施設の従業員に知らせましょう。

消費者庁公表資料

本件に関する問合せ先

消費者庁消費者安全課

電話:03-3507-9137(直通)

 

 

 

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