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【観賞スポット】 旧戸井線アーチ橋

公開日 2026年10月22日

更新日 2026年10月22日

旧戸井線アーチ橋について

 旧戸井線アーチ橋と,傍らに佇む汐首岬灯台旧戸井線路線図

 旧戸井線は,現在のJR五稜郭駅から旧戸井町戸井駅(現在の函館市浜町)までの29.2kmを結ぶはずだった幻の鉄道跡で,戸井地域には,当時建設されたアーチ橋が今も残っています。

当初計画では,1893年(明治26年)に銭亀沢方面へ貨客輸送する「函湯鉄道」から始まり,1922年(大正11年)には旧戸井町まで繋がる「釜谷鉄道」として,海産物や生活物資の輸送による地域産業の発展を目的としておりました。

その後,津軽要塞(戸井要塞)へ物資輸送する「軍用鉄道」として1935年(昭和10年)に建設が決定し,この頃から「戸井線」と呼ばれるようになりました。着工は1937年(昭和12年)で,建設工事は五稜郭側から進められ,一部でレールが敷設され,工事列車が走る段階まで達しました。しかし,太平洋戦争の戦局悪化に伴い,1943年(昭和18年)以降にわずか2.8kmを残して工事が中断されました。戦後も民間鉄道会社や旧国鉄による建設が検討されましたが,再開されることはありませんでした。

また,建設当時は,戦時下特有の深刻な資材不足であり,特に鉄材不足と厳しい海岸線の地形を克服するため,様々な工夫が凝らされました。鉄筋を使わない「無筋コンクリートアーチ橋」が採用されたほか,現地で調達した砂利や安山岩を活用し,地形に応じて小規模な連なりから大型までアーチ形状を柔軟に変化させるなど,極めて高い設計技術が発揮されています。

現在,戸井線跡地の一部は道路やサイクリングロードとして利用されています。当時建設されたアーチ橋をはじめとする遺構は今も現地にあり,戦時下の高い建設技術と歴史の重みを感じることができます。

 ◇旧戸井線建設の歴史や工夫のまとめ[PDF:156KB]

 ◇注意1:駐車場はありません。

 ◇注意2:アーチ橋は立ち入り禁止のため外観のみご鑑賞ください。

 ◇注意3:近隣の民家周辺は私有地のため立ち入らないでください。

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戸井支所 産業建設課
TEL:0138-82-2115