公開日 2023年11月01日
空気が乾燥し,気温が低くなる冬は特に風邪やインフルエンザ,ノロウイルスのような感染症が流行します。
これは,原因となるウイルスや細菌が低温で低湿度の環境を好み,長く生存できることで感染力が高まるためです。
また,他にも感染症はさまざまな種類があり,あなたの身近にも潜んでいます。
感染症について知り,感染予防や早期対応に努めましょう。
冬に流行しやすい感染症
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疾患名 | 潜伏期間 | 症状 | 治療方法 |
インフルエンザ | 1~3日程度 |
38~39℃を超える発熱,倦怠感や関節痛などの 全身症状,咳や咽頭痛などの呼吸器症状 |
対症療法や抗インフルエンザ ウイルス薬の使用 |
ノロウイルス | 1~3日程度 | 発熱,嘔吐,下痢などの症状 |
多くは数日の経過で自然に回復。 対症療法や脱水予防を行う |
感染予防の基本
感染症は,原因となる病原体や感染経路が異なるため,予防方法はそれぞれ異なります。
しかし,基本的な感染対策は,手洗いと手指消毒です。また,咳エチケットの実施も重要です。
通年で注意してほしい感染症
疾患名 | 潜伏期間 | 症状 | 治療方法 |
2~7日程度 |
咽頭痛などの上気道症状, 倦怠感・発熱のような 全身症状 |
対症療法や抗ウイルス薬 の使用 |
|
結核 |
発病の多くは感染後2年以内だが, その後生涯にわたり発病することもある |
2週間以上続く咳や痰, 体重減少など |
抗結核薬の使用 |
エキノコックス | 一般的に数年~10年程度 |
主に肝臓に寄生し,肝機能 の障がいを起こす |
外科的切除が唯一の 根治的治療法 |
レジオネラ |
レジオネラ肺炎は2~10日程度 ポンティアック熱は1~2日程度 |
倦怠感など全身症状に始まり, 乾いた咳,38℃以上の高熱, 胸痛,呼吸困難など |
抗菌薬の使用 |
E型肝炎 | 15~50日(平均6週間) |
発熱や全身倦怠感,黄疸 (皮膚や粘膜が黄色くなる)など |
対症療法 |
夏に流行しやすい感染症
疾患名 | 潜伏期間 | 症状 | 治療方法 |
手足口病 | 3~5日程度 | 口の中や手のひら,足などに水疱性発疹 | 対症療法 |
咽頭結膜炎(プール熱) | 3~5日程度 |
発熱(38~39度)やのどの痛み, 結膜炎など |
対症療法 |
ヘルパンギーナ | 2~4日程度 |
突然の高熱(38~40度)が数日続き, のどの痛みや口の中の小水疱など |
対症療法 |
早期対応について
熱や咳,消化器症状など,感染症によって出現する症状はさまざまです。
体調不良時は外出を控えるなどし,症状の悪化や改善がみられない場合は医療機関を受診しましょう。
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