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夏に発生しやすい製品事故に関する注意喚起

公開日 2023年06月28日

"ジメジメ梅雨とギラギラ猛暑"で増える製品事故のリスク~夏に向けて気を付けたい事故~

梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですが、梅雨が明けたら今年も暑い夏になりそうです。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE(ナイト))は、夏に発生しやすい、誤った取り扱い等による製品事故を紹介しています。"携帯用扇風機※1の購入時の選択および使用時の取り扱いによる事故"、“モバイルバッテリーなどを自動車内に放置したことによる事故"、“防水性の衣料・繊維製品※2を洗濯機で洗ってしまったことによる事故"を取り上げています。思わぬ被害を未然に防ぐため、事故防止のポイントを確認してください。

 

製品事故の写真.jpg

 

(※1)本資料では、充電式の持ち運び可能な扇風機を携帯用扇風機としています。

(※2)洗濯機に入れてはいけない防水性の衣料・繊維製品とは、次のようなものです。

    レインウエア、ウェットスーツ、自転車・バイク・自動車のカバー、オムツカバー、

    サウナスーツ、寝袋、キルティング生地の製品、スキーウエア、レジャーシート、おねしょシーツなど

携帯用扇風機の購入および使用で気を付けるポイント

  • 製品を選ぶ際は、製造・輸入・販売事業者と連絡が取れることを一つの基準とする。

インターネットで購入した携帯用扇風機での事故が発生しています。事故発生後に事業者に問い合わせようとしても連絡先が不明である、連絡してもつながらない、日本語が通じないなど問い合わせができない場合があります。その場合、事故が多発したとしてもリコール等の措置がなされないことがあります。製品を選ぶ際は、事業者と連絡が取れることを一つの基準としてください。

  • 充電時は異常がないか時々様子を見て確認する、近くに物を置かない、就寝中は充電しない。

様子が見え、体から離れた場所、かつ周囲に可燃物がない場所で充電してください。また、就寝中の充電は、事故に気付けないおそれがあります。特に枕元での充電は、周囲に布団などの可燃物があることから大変危険です。

  • 落としたり強い衝撃を与えたりしない、破損したものは使用しない。

手をすべらせて落下するなど携帯用扇風機に外部から衝撃が加わりリチウムイオンバッテリーがへこむなどすると、内部ショートが生じ発煙や発火するおそれがあります。持ち運ぶときは衝撃が加わらないように注意してください。 強い衝撃を与えてしまった場合は、使用を中止して製造・輸入・販売事業者の修理窓口に相談してください。

高温の自動車内で気を付けるポイント

  • モバイルバッテリー、スプレー缶などの高温下での使用や保管を禁止している製品は自動車内に放置しない。

モバイルバッテリー(リチウムイオンバッテリーを使用している製品)

リチウムイオンバッテリーは熱の影響で異常な反応が起きて発熱・破裂・発火するおそれがあります。ノートパソコン・携帯電話といった電子機器も同様です。

スプレー缶

虫よけスプレーや冷却スプレーなど高圧ガスが使われているエアゾール缶には、噴射剤にLPガス(プロパン、ブタン)やDME(ジメチルエーテル)が使用されています。エアゾール缶が高温にさらされると、これらの噴射剤が気化して内部圧力が上昇し、エアゾール缶が破裂することがあります。

洗濯機の使用で気を付けるポイント

  • レインウエアなどの防水性の衣料・繊維製品の洗濯機での洗濯・脱水は行わない。

防水性の衣料・繊維製品は、水を通さないため洗濯槽の中に水がたまってしまいます。脱水時に、そのたまった水が急激に移動し、洗濯槽の回転バランスが瞬時にくずれるため、異常振動を引き起こすと考えられます。脱水時の異常振動により、洗濯物が飛び出したり、衣類が損傷したり、時には洗濯機や周囲の壁や床などを破損することがあり、大変危険です。また、洗濯機が転倒することもあります。

防水性の衣料・繊維製品は、全自動洗濯機・ドラム式洗濯機の洗濯槽や、二槽式洗濯機の脱水槽には、絶対に入れないでください。

防水性の衣料・繊維製品かどうかわからないときは、繊維製品に口をつけて息を吹き込んでください。空気が通らないものは防水性の衣料・繊維製品です。

NITE(ナイト)プレスリリース発表資料

本件に関する問合せ

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)製品安全センター 

電話:06-6612-2066

 

 

 

 

 

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