公開日 2023年03月15日
電動車いすやシニアカーは,歩行に困難を感じる高齢者の方などにとって便利な乗り物ですが,安全確認や交通ルールを守らなければ事故につながりかねません。
交通ルールやマナーを守って,自動車や歩行者および自転車に注意をし,事故防止に努めましょう。
電動車いす・シニアカーは歩行者です
電動車いすやシニアカーは道路交通法で歩行者として扱われます。
歩道や幅の十分な路側帯のある道路では,道路工事等で通行できない場合を除き,その歩道や路側帯を通らなければなりません。歩道がない道路では右側を通行しましょう。
電動車いす・シニアカーは運転免許がなくても運転できますが,歩行者としての交通ルールやマナーをしっかり守り,自動車にはもちろん,周りの歩行者や自転車にも注意をしましょう。
道路横断中の事故に注意しましょう
一般の歩行者同様,電動車いすやシニアカーの利用者についても道路横断中に多くの事故が発生しています。
道路を横断する際は,遠回りでも横断歩道を利用しましょう。また,横断歩道を利用する場合にも,必ず左右の安全を十分確かめてから横断するように心がけましょう。
斜め横断は,横断する時間や距離が長くなり自動車等との事故の可能性が高くなるので,やめましょう。
踏切の通行はできるだけ避けましょう
重大な事故につながるおそれがあるため,踏切の横断はできるだけ避けましょう。やむを得ず踏切を渡る必要がある場合は以下の点に気をつけましょう。
- 介助者と共に通行し,踏切の手前では必ず一旦停止し,左右の安全確認をしましょう。
- 踏切内を通行するときは,脱輪や線路の溝にタイヤが挟まるのを避けるため,ハンドルをしっかり握り線路に対して直角に渡りましょう。
- 踏切で立ち往生してしまった場合は,周囲の人に助けを求め,電動車いすを放置してでも,脱出することを最優先としましょう。
夜間の使用は避けましょう
夜間は視界が悪くなるため,外出する際は,暗くなるまでに帰宅するようにしましょう。
万が一外出中に日が暮れてしまった場合,車や自転車との接触事故を防ぐため,ライトや夜光反射材を取り付けておき,自分の存在を発見されやすくしましょう。
転落に気をつけましょう
- 側溝や水路への転落事故防止のため,道の端をなるべく避けましょう。
- 工事中の道路は地面が整っておらず,転倒してしまうおそれがあります。なるべく迂回して通行しましょう。
- 急な坂道は転倒するおそれがあるので通行は避けましょう。
加害者になるケースもあります
左右の見通しの悪い交差点で歩行者やベビーカーと衝突し,シニアカーの利用者が加害者になった事故事例もあります。
小さな交差点でも必ず一旦停止し,左右の安全を確認してから通過・右左折することが大切です。
その他の注意事項
- 取扱説明書をよく読み,正しい取扱方法を理解しましょう。
- 初めて使用する人は,事前に十分な練習を行い,家族などの介助者とともに利用する道路の状況をあらかじめ確認しましょう。
- 死角になりやすい大型車の近くの通行は避けましょう。
- 通行中の携帯電話の使用はやめましょう。
- 体調不良時や飲酒時の使用はやめましょう。
- 定期的に取扱店などで点検を受けましょう。
事故防止のためには,電動車いす・シニアカーの利用者だけではなく,歩行者等周囲の皆さんのゆずりあいが大切です。
電動車いす・シニアカーに関するリンク
- 電動車いすの安全利用に関するマニュアルについて【警察庁】
URL:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/e_wheelchair.html
- 電動車いすのご利用について【電動車いす安全普及協会】
URL:https://www.den-ankyo.org/guidance/index.html
- 電動車いす・介護ベッドによる事故に関する注意喚起について【函館市市民部くらし安心課】
URL:https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/203090400169/
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