公開日 2022年03月08日
更新日 2022年03月30日
恵山教育事務所では,恵山地域の幼児から高齢者までの幅広い世代の市民が自主的・創造的に取り組んださまざまな文化芸術活動の成果を発表する場として年1回開催し,文化芸術団体などと連携を図りながら,市民が気軽に接する機会を提供することを目的として,第17回恵山文化祭 ~令和3年度 作品展示会~ を開催しています。
今回は,恵山地域の保育園の園児や小中学校の児童・生徒による絵画,書道や置き物などのほか,地域で文化芸術活動などを行っている方の写真作品を展示しています。
思わず足を止めて見入ってしまうほどの力作ぞろいですので,是非一度,足をお運び下さい。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
日時,開催場所,出展者
【日 時】
令和3年10月27日(水)~11月9日(火)
※月曜日は除きます
【場 所】
函館市恵山コミュニティセンター(函館市日ノ浜町154番地)
集会室
【出展団体・個人】(順不同・敬称略)
◆団体(4団体)
・函館市立恵山中学校 書道,美術作品など
・函館市立えさん小学校 絵画(48点)
・認定こども園函館市つつじ保育園 秋の風景(壁面)
・つつじ子育てサロン 手作りおもちゃ「ぱんだボール」,写真
◆個人(1名)
・松本 光隆 写真
会場レイアウト
ご出展された皆様からのPR
恵山中学校では,今年度も,各教科・総合的な学習での成果を紹介します。
国語科では、各学年の書道作品です。
美術科では,自画像や「マイキャラクター」等,個性豊かな作品が多数見られます。
総合的な学習では「職業体験」「地域学習」「修学旅行体験新聞」をまとめ,展示します。
えさん小学校では,写生会で取り組んだ作品を出展します。
1年生は,消防車です。消防車の大きさを画用紙いっぱいに表現し,多くの装備があることに驚いていましたが,がんばって表現しました。
2・3年生は,自転車です。タイヤの凹凸やハンドルやペダルなどの細かい部品などをよく観察して丁寧に描きました。
4・5年生は,神社です。建物の立体感や細かい部分を表現するために,下絵を丁寧に描き,色塗りまでを根気強く取り組むことができました。
6年生は,漁船です。構図を工夫し,船の形や大きさを表現し,ロープや漁具を細かく描くことができました。港や海なども上手に表現できました。
どの子も一生懸命に描きました。子どもたちの力作をぜひご覧になってください。
今年のつつじ保育園は,秋の風景を全園児で表現しました。
5歳児は紙コップで「みのむし」,4歳児は折り紙で「くり」,3歳児は色画用紙で「きのこ」,2歳児は色画用紙で「うさぎ」,1歳児は色画用紙で「りす」,0歳児は色画用紙で「あひる」を制作しました。
それぞれの表情をご覧ください。
こんにちは,つつじ子育てサロンです。
つつじ子育てサロンは,平日:月曜日~金曜日の午前9:00~,午後1:30~。
0歳~就学前の子育て中の親子が気軽に集いリフレッシュできる場所です。
今回は,利用されている親子の写真と成長に合った,手作りおもちゃとしてタオルで作った「ぱんだボール」に挑戦しました。中には鈴が入っているので,0歳児の赤ちゃんも喜んで遊んでいます。
みなさんも,ぜひ,遊びに来てくださいね。
春から秋にかけて空を見上げる時間が多く,普段 何気なく見ている天体や気象現象をカメラに収めたいと思い,より一層 空を見ていたように思います。
普段 見慣れた光景も切り取ってみると面白いと思います。皆様も是非,カメラを向けてみて欲しいです。
縄文コーナー ~恵山地域の遺跡から出土した遺物を常設展示しています~
函館市と世界遺産−市立函館博物館−
令和3年7月27日,ユネスコの世界遺産委員会は「約1万5千年前にさかのぼる,農耕以前の定住生活のあり方や複雑な精神文化を示すもの」として北海道と北東北の縄文遺跡群を世界文化遺産に登録することを決めました。
日本国内の文化遺産としては20件目,知床などの自然遺産を合わせると25件目の登録となり,紀元前にさかのぼるものとしては初めてになります。構成資産は,北海道と青森,岩手,秋田県にまたがる17の遺跡で,北海道の5遺跡のうち函館市の史跡大船遺跡と史跡垣ノ島遺跡が世界文化遺産に認定されました。
恵山地域には現在57か所の遺跡が所在しています。そのうち2か所が幕末のもので,先史文化の遺跡は55か所,縄文時代の遺跡は31か所あります。縄文時代の遺跡は尻岸内川や古武井川の海岸段丘に多く集まる傾向が見られます。この地域では遺跡への関心も高く,昭和15年には名取武光・能登川隆による恵山貝塚の発掘調査が行われ縄文遺跡では昭和34年6月に市立函館博物館が「日の浜遺跡」の発掘調査を行っています。
日ノ浜遺跡と出土遺物
会場に展示された資料は日の浜遺跡から発見されました。
日の浜遺跡は高岱町にある縄文時代前期から晩期後葉の集落跡で,住居やお墓などの暮らしの跡や配石など祭祀の跡も発見されました。なかでも昭和39年に発見された竪穴は,中央に五角形の床面を持ち,外周に沿ってベンチ状の段を持った南北海道に特有な形状をしたもので,後に「日の浜型住居」と名づけられました。
この住居の周溝からは良質なヒスイ玉が出土しています。また,晩期の亀ヶ岡文化に特有な雲形文と工字文が施文された土器群も北海道南部に特有な特徴を現していることから「日の浜式土器」と名づけられました。
日の浜遺跡で発見された住居や晩期の遺物は,北海道の先史時代における重要な位置をしめています。
出土遺物は,談話ホールに常設展示していますので,是非,この機会にご覧ください。