公開日 2021年10月13日
更新日 2022年03月10日
概要
函館市では,将来にわたって持続可能な「西部地区ならではのまちぐらし」を実現するため,「函館市西部地区再整備事業」を進めており,この度,再整備事業の実施主体となるまちづくり会社「株式会社はこだて西部まちづくRe-Design(通称:HWeR/エイチ・ウィー・アール)」が地域の官民連携により設立され,これを記念し,令和3年8月28日(土曜日)に五島軒本店にて「函館市西部地区まちぐらしシンポジウム」を開催しました。
シンポジウムでは,まず,株式会社オガール代表の岡崎氏から「まちの未来をこの手でつくる」,弘前大学教授の北原氏からは「空間を場所にかえるまち育てのススメ」として基調講演をいただき,岡崎氏からは地元・岩手県紫波町のオガールプロジェクト(紫波中央駅前の再開発プロジェクト)に関する取り組みをはじめ,二度と呼ばれない覚悟での函館への提言として,「行政主導から民間主導・行政支援によるシフト」,「夜景利権からの脱却」,「肌感が感じられる『WHY?』からコトを興しませんか」など,北原氏からは,青森県・黒石市の「こみせ」を通じた「まち育て」の取り組みに関し,「関係人口による場所の再生」や「場所を育てる関係人口」など,まさに「空間を場所にかえるまち育てのススメ」としてのお話をいただきました。
続いて,公立はこだて未来大学教授の岡本氏にコーディネーターを務めていただき,函館出身で函館市西部地区再整備事業のアドバイザーである日本測地設計株式会社副社長の松井氏をはじめ,NPO法人はこだて街なかプロジェクト理事長の山内氏,株式会社はこだて西部まちづくRe-Design代表の北山氏,函館市西部まちぐらしデザイン室次長の溝江,基調講演をいただいた北原氏,岡崎氏をお招きして,「西部地区のまちぐらしを語る」をテーマに,パネルディスカッションを行い,中でもパネラーの松井氏からは「病院や公共施設が減り,居心地のよい場所ではなくなっている」,山内氏からは「古民家を活用しようにも修繕できる技術者が不足している」といった意見が出され,岡崎氏からは,「そこに住む方々が営み生きる権利が大事,それが保証されていないからこそ,函館の不動産の価値も下がる」など,各パネラーから活発な意見交換がなされ,はこだて西部まちづくRe-Design代表の北山氏から,「皆様からいただいた意見を参考に,まずは,地域の皆様がいきいきと暮らしていけるようなまちの活性化に取り組みたい」とのお話をいただきました。
本意見や対話などを図やイラストを使ってグラフィックに可視化・記録するグラフィックレコーディング(グラレコ)を,函館「荘」プロジェクト代表の下沢杏奈さん,公立はこだて未来大学大学院の宇井さつきさんに担っていただきました。
当日は,新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑み,無観客とし,オンライン開催となりましたが,ライブ配信・アーカイブ配信ともに多くの方にご覧いただきました。誠にありがとうございました。
配信は終了いたしましたが,配信した内容のDVDの貸出を行っておりますので,ご希望の方は函館市西部地区まちぐらしデザイン室(函館市役所都市建設部まちづくり景観課内 TEL:0138-21-3357)までお問合せください。
プログラム
挨拶・会社概要説明
株式会社はこだて西部まちづくRe-Design 代表取締役 北山 拓
第1部 基調講演
- 「まちの未来をこの手でつくる」
講演者/株式会社オガール 代表取締役 岡崎 正信 - 「空間」を「場所」にかえる「まち育て」のススメ
講演者/国立大学法人弘前大学 教授 北原 啓司
第2部 パネルディスカッション
テーマ
西部地区のまちぐらしを語る
コーディネーター
- 岡本 誠 (公立大学法人公立はこだて未来大学 教授)
パネリスト
- 北原 啓司 (国立大学法人弘前大学 教授)
- 松井 直人 (日本測地設計株式会社 取締役副社長)
- 岡崎 正信 (株式会社オガール 代表取締役)
- 山内 一男 (NPO法人はこだて街なかプロジェクト 理事長)
- 北山 拓 (株式会社はこだて西部まちづくRe-Design 代表取締役)
- 溝江 隆紀 (函館市西部まちぐらしデザイン室 次長/函館市都市建設部景観政策担当 課長)
グラフィックレコーディング
- 下沢 杏奈 (函館「荘」プロジェクト 代表)
- 宇井 さつき(公立大学法人公立はこだて未来大学大学院)
関連ファイル
視聴者アンケート集計結果
函館市西部地区再整備事業に関する意識や地域活動への参加状況を把握し,今後の「西部地区のまちづくり」の推進に向けた基礎資料とすることを目的としてアンケート調査を実施しました。
ご協力いただきました市民のみなさん・団体のみなさん,ありがとうござ いました。
フライヤー
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