公開日 2024年04月16日
新型コロナワクチンの接種後に,発熱や痛み,頭痛等(副反応)の症状が起きた時の対応等をお知らせしています。
接種(直)後の副反応
- 主な副反応として,注射した部分の痛み,頭痛,関節や筋肉の痛み,疲労,寒気,発熱などがあります。
- また,接種直後に血管迷走神経反射や稀にアナフィラキシーショックを起こす場合があります。
血管迷走神経反射
- ワクチン接種に対する緊張や,強い痛みをきっかけに,立ちくらみがしたり,血の気が引いて時に気を失うことがあります。
- 誰にでも起こる可能性がある体の反応で,通常,横になって休めば自然に回復します。
- 倒れてケガをしないように,背もたれのある椅子に座って様子を見てください。
アナフィラキシーショック
- 薬や食物が体に入ってから,短時間で起こることがあるアレルギー反応です。
- じんま疹などの皮膚症状,腹痛や嘔吐などの消化器症状,息苦しさなどの呼吸器症状が,急に起こります。
- 血圧低下や意識レベルの低下(呼びかけに反応しない)を伴う場合をアナフィラキシーショックと呼びます。
- 起こることは極めて稀ですが,接種後にもしアナフィラキシーショックが起こっても,すぐに対応が可能なよう,ワクチンの接種会場や医療機関では,適切な体制を整備しています。
接種後に気になる症状があった場合
- 接種後に気になる症状があった場合は,接種医あるいはかかりつけの医療機関にご相談ください。
- ごく稀ではあるものの,ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。接種後数日以内に胸の痛みや動悸,息切れ,むくみ等の症状が現れた場合は,速やかに医療機関を受診してください。
- また,mRNAワクチン接種後にギラン・バレー症候群が報告されています。接種後に手足の力が入りにくい,しびれ等の症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診してください。
接種を受けた後の注意点
- 本ワクチンの接種を受けた後,15分以上(過去にアナフィラキシーを含む重いアレルギー症状を起こしたことがある方や,気分が悪くなったり,失神等を起こしたりしたことがある方は30分以上),接種を受けた施設または医療機関でお待ちいただき,体調に異常を感じた場合には,速やかに医師へ連絡してください。
- 注射した部分は清潔に保つようにし,接種当日の入浴は問題ありませんが,注射した部分はこすらないようにしてください。また,接種後に体調が悪いときは無理をせず,入浴は控える等,様子を見るようにしてください。
- 通常の生活は問題ありませんが,当日の激しい運動や,過度の飲酒はお控えください。
症状が出た時の対応
- ワクチン接種後の発熱や痛みに対しては,医師が処方する薬以外にも,市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等)※)で対応いただくことができます。また,発熱時には,水分を十分に摂取することをおすすめします。
- ワクチン接種から数日~1週間ほど経過した後に,接種した部位のかゆみや痛み,腫れや熱感,赤みなどが出てくる場合があります。数日で自然に治癒すると報告されていますが、発疹がかゆい場合は冷やす,または市販の虫さされ薬などにも含まれている,抗ヒスタミン剤やステロイド外用薬(※)を塗ると,症状が軽くなります。
- 症状が特に重かったり,長引くなどがあれば,接種医,かかりつけ医などの身近な医療機関への受診をご検討ください。 ※ 製品ごとに対象年齢や取り扱い方が異なりますので,説明書などをご確認の上ご使用ください。
副反応についての相談先
副反応についての相談先は次のとおりです。
北海道新型コロナウイルスワクチン接種相談センター
電話番号 011-206-0359 (有料)
受付時間 午前8時45分から午後5時30分まで (平日)
ワクチンの副反応等に関する相談,副反応発生時の受診に関するアドバイス,ワクチンの有効性・安全性に関する情報提供などを行っています。
聴覚に障害のある方など相談先
相談様式(xlsx形式)に入力し,FAXで送信してください。
FAX番号:011-799-0338
参考資料(厚生労働省ホームページ)
関連リンク
さらに詳しい情報について知りたい場合は厚生労働省のホームページ(外部リンク)をご覧ください。
副反応疑い報告
厚生労働省では,ワクチンの接種後に生じうる副反応を疑う事例について,医師や医療機関に報告を求め収集しています。
収集した報告については厚生労働省の審議会に報告され,専門家が評価を行い,その結果を公表するなどして安全性に関する情報提供を行っています。副反応疑い報告は,ワクチンの接種後に現れた症状を報告するものであり,ワクチンとの因果関係が不明なものについても報告を受けています。
函館市での新型コロナワクチンの副反応疑い報告件数(令和6年3月末日現在)
ワクチン接種との因果関係が不明な場合も含めて,医師が副反応を疑う事例を国へ報告するものです(予防接種法第12条)。市町村には国から都道府県を経由して報告内容が通知されます。
※ 報告は,予防接種後に現れた症状を報告するものであり,予防接種との因果関係や予防接種健康被害救済と直接結び付くものでありません。
・接種回数(A):936,421回・報告件数(B):44件【B/A:0.0047%】
予防接種健康被害救済制度について
ワクチン接種では,治療を要したり障がいが残るほどの副反応は,極めて稀ではあるものの,発生をなくすことができないことから救済制度が設けられています。新型コロナワクチンの接種においても,健康被害(脳梗塞,心筋炎等)が生じた場合には,予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)を受けることができます。
予防接種健康被害救済制度についてはこちらのページでご確認ください。
新型コロナワクチンに係る特例臨時接種については,令和6年3月31日をもって終了しました。令和6年度以降の新型コロナワクチンの接種については,詳細が決まり次第,函館市公式ウェブサイトや市政はこだて等でお知らせいたします。
本ページに関するお問い合わせ先
市立函館保健所 保健予防課
電話番号 0138-83-6001
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