公開日 2022年03月17日
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函館真昆布の名産地
函館市は,昆布の生産量「全国一」を誇るまちです。
その中でも,南茅部沿岸は,
・昆布の育成に必要なケイ素を多量に含む流紋岩(酸性岩)であること。
・広葉樹が多い自然林からの栄養塩やミネラルが大小30数河川から流れ込むこと。
など昆布の育成に適した環境にあることから,品質においても「日本一」と称される「函館真昆布」
の名産地となっています。
献上昆布として名高い最高級品の白口浜真昆布
南茅部沿岸で水揚げされる昆布は,身が厚く,その切り口が白いことから「白口浜真昆布」と呼ばれます。
上品な味わいと澄んだダシが豊富にとれるこの昆布は江戸期に松前藩が朝廷や将軍家に献上していたことから,「献上昆布」とも呼ばれています。
今から200年以上前の寛政の年間に,幕吏の文人 村上島之允が著わした蝦夷風俗絵巻「蝦夷嶋奇観」では
「御上り昆布,一に曰く天下昆布」,「廳(ちょう)に奉る。これ昆布の絶品とす」と記されており,長くその価値が伝えられてきたことが窺い知れます。
全国有数の昆布生産地
函館市の昆布生産量は,およそ3,100トンで,全国有数の昆布生産地です。
そのうち,南茅部地域で水揚げされる昆布生産量は,函館市の約7割を占めています。
主に関西方面へ出荷され,だし昆布や昆布巻きに利用されます。
全国で初めて養殖の企業化に成功
南茅部地域では,昭和40年代に真昆布の養殖に取り組み,企業化に成功しました。
天然昆布は,その年の繁茂状況等により生産量が左右されますが,養殖昆布は安定した生産が可能で,現在では南茅部地域の昆布生産量の9割以上を占めています。
養殖昆布の生産過程
母藻の採取~あん蒸(じょう)(8月中旬)
種苗の生産に必要な遊走子(鞭毛をもち,水中を泳ぐ胞子) の放出を促すため,新聞紙に巻いて1~2晩あん蒸させます。
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種苗生産(8月下旬)
遊走子液を少量ずつ入れ,40~50日間培養 し,種苗を生産します。 |
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仮殖~種付け(10月中旬~11月)
糸を沖の養殖施設に約1週間仮殖します。 この作業を「沖出し」と言います。 挟み込み本養成に移行します。 |
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本養成(12月~6月)
たり4~6本となるよう間引きし,水位調整などを 行います。 |
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水揚げ(7月~8月)
洗浄・乾燥作業を行います。 |
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整形作業
出荷します。 |
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このように南茅部地区の昆布は,多くの生産者の手を経て丹念に造られ,そして皆さんの食卓へと届けられています。 どうぞご賞味ください。
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