公開日 2022年09月12日
函館市では,胃がんなどの原因となるピロリ菌を早期発見し,早期の除菌治療に結びつけることで,次世代を担う子どもたちのピロリ菌による胃の病気のリスクを減らすこと等を目的として,中学生(2年生)を対象としたピロリ菌検査を無料で実施しています。
本事業のピロリ菌検査は,検査申込書を提出した方のみに実施する任意の検査ですが, 将来の胃がん予防等のために,対象となる方は,ぜひ,本事業のピロリ菌検査にお申し込みください。
ピロリ菌について
ピロリ菌(正式名称はヘリコバクター・ピロリ)は,胃の中に生息している細菌で,多くの研究により,慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍,さらには,胃がんなどの原因となっていることが判明しています。
特に,日本人の胃がんの98%が,ピロリ菌の感染が原因であると言われています。ピロリ菌の感染経路は,幼少時における経口感染と推察されており,ピロリ菌を除菌すると胃がんの発症が抑えられることが認められておりますが,その除菌効果は,年代によって異なっており,感染期間が短い,若い世代(30歳くらいまで)のうちに除菌すると,ほぼ100%効果があると言われています。
無料ピロリ菌検査対象者
当該年度の4月現在,函館市内の区域にある中学校に在学している中学2年生の生徒のうち,検査を希望し,生徒本人と保護者が同意した方(期日までに検査申込書を提出した方)
一次検査(無料)
一次検査は,毎年4月~5月に各中学校が実施する学校健診の際に学校に提出する尿で尿中抗体検査(ウリネリザ)を行います。
一次検査の申込方法
学校健診の実施前に中学校経由でご案内の文書,検査申込書等を中学2年生の保護者の皆様に配布しますので,検査を希望される方は,配布された検査申込書に必要事項を記入して,指定日に学校に提出してください。検査申込書が提出されなかった方の検査は行うことができませんので,希望される方は,期日に忘れずに提出してください。
一次検査の結果について
尿検査の正確性は100%ではありませんが,陰性の場合には,100%に近い確率でピロリ菌に感染していないこと,陽性者の約35%が偽陽性(本当はピロリ菌に感染していない)であることがわかっています。
そのため,一次検査で陽性と判定された生徒には,二次検査を行います。以下、「二次検査」をご覧ください。なお、二次検査の該当者へは,別途説明書を送付いたします。
二次検査(無料)
二次検査は,尿素呼気試験という検査です。試験薬(人体に害のない尿素)を服用して,服用する前と後の呼気を調べる検査です。
一次検査(尿検査)の正確性は100%ではなく,陽性と判定された方のうち,約35%が偽陽性(本当はピロリ菌に感染していない)であることがわかっています。そのため,一次検査(尿検査)陽性の方は,ピロリ菌に感染しているかどうかを,さらに詳しく調べるため,二次検査(尿素呼気試験)を受けましょう。
二次検査の申込み方法
二次検査を希望する方は,下記の「R6中学生ピロリ菌二次検査および除菌治療実施医療機関一覧」から医療機関を選び,直接お申込みください。ご予約の際は,「中学生のピロリ菌二次検査です」とお伝えください。
二次検査の結果,陽性と判定された方へ
二次検査(尿素呼気試験)を受けた結果,陽性と判定された方はピロリ菌に感染していると考えられますので,ピロリ菌の除菌治療をお勧めします。
一般的には,30歳くらいまで(女性ではそれに加えて妊娠前まで)の早期に除菌することで胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防に加え,より確実な胃がんの予防効果が見込めると言われています。
なお,除菌治療にかかる費用は自己負担です。
また,お子さんがピロリ菌陽性である場合,家族の中にピロリ菌に感染している方がいる可能性が非常に高いと言われています(子どものピロリ菌感染の約80%は家族内感染と言われている。)ので,この機会に,家族の方もピロリ菌検査を行うことをお勧めします。
除菌治療について(費用は自己負担です)
除菌治療にあたって
医師と十分に相談し,保護者・お子さん本人の同意の上,行うことをお勧めします。
治療の方法と費用
治療の方法により,お子さんの身体への負担の大きさなどのメリット・デメリットがあるほか,保険適用になる場合とそうでない場合(自由診療)があり,費用面も大きく変わります。
必ず、以下「ピロリ菌検査手帳」の5ページ目以降をお読みいただいた上で,医師とご相談ください。
二次検査および除菌治療実施医療機関
R6中学生ピロリ菌二次検査および除菌治療実施医療機関一覧(R6.6更新)[PDF:203KB]
参考資料
ピロリ菌検査手帳
ピロリ菌検査リーフレット
ピロリ菌ってなんだろう?(リーフレット・FAQ)[PDF:454KB]
問合せ先
函館市 保健福祉部 健康増進課
電話 0138-32-1545
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