公開日 2018年03月08日
更新日 2023年06月16日
国の文化審議会(会長 馬渕明子)は,平成30年1月19日に開催された文化財分科会において
新たな国の重要無形民俗文化財の指定について,文部科学大臣に答申しましたが,
このたび平成30年3月8日付けで正式に指定となりました。
1 文化財の種別および名称
種別 重要無形民俗文化財
まつまえかぐら
名称 松前神楽
[参考]民俗文化財(文化庁ホームページ)
2 指定基準(下線部に該当)
二 民俗芸能のうち次の各号のいずれかに該当し,特に重要なもの
(1) 芸能の発生又は成立を示すもの
(2) 芸能の変遷の過程を示すもの
(3) 地域的特色を示すもの
3 文化財の概要
名称
松前神楽
所在地
函館市,小樽市,北斗市,松前町,福島町,知内町,木古内町,七飯町,
鹿部町,森町,八雲町,長万部町,今金町,せたな町,島牧村,寿都町,
黒松内町,蘭越町,喜茂別町,京極町,倶知安町,共和町,岩内町,泊村,
神恵内村,仁木町,小平町
保護団体
松前神楽北海道連合保存会
松前神楽函館連合保存会
松前神楽小樽ブロック保存会
松前神楽松前ブロック連合保存会
福島町松前神楽保存会
説明
本件は,採物舞(とりものまい),巫女舞(みこまい),湯立神事(ゆだてしんじ),獅子舞をそろって伝承する希有な神楽です。
神職による神楽には伝承例の少ない『千歳(せんざい)』『翁』『三番叟(さんばそう)』を伝える点にも特色があります。
また,演目や芸態等に東北地方の諸神楽との慣例もうかがわせます。
このように本件は芸能の変遷過程を示し,地域的特色を示して特に重要です。
主に北海道南部で神職が中心となって伝承する神楽で,松前藩との深いかかわりのもとで行われていましたが,
現在では渡島地方を中心に檜山地方や後志地方,さらに留萌地方の小平町にも伝承され,各地の神社の例祭等で演じられるほか,
厄除け祈願等の依頼に応じて個人宅でも行われています。
3 函館市内の国重要無形民俗文化財
国重要無形民俗文化財 指定物件0件
(道内1件 全国303件)
今回の指定で1件(道内2件 全国309件)となる予定です。
4 関連リンク
文化審議会答申(重要無形民俗文化財の指定等) (文化庁報道発表)
【三番叟】 【獅子舞】
※本ページは,文化庁の報道発表資料の内容を掲載したものです。
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