公開日 2026年10月22日
更新日 2026年10月22日
北海道・本州最短の地について

津軽海峡を隔てて,北海道と本州との距離が最も近い場所,それがここ,北海道‧本州最短の地。僅か約17.5kmの距離とあって,晴天時は対岸の青森県下北郡大間町をはじめ下北半島を見渡すことができるほか,美しい夕日や,夏から秋にかけては海峡に灯る漁り火を眺めることもできます。
津軽海峡には主に日本海から太平洋へ向かう津軽暖流と呼ばれる強い海流が流れています。その理由は日本海側の水位が,太平洋側より常に数十センチメートル高くなっているためで,毎秒約200万㎥,東京ドーム1.6個分,オリンピックプールなら800杯分,あのナイアガラの滝の約700倍もの水量です。
津軽暖流は,日本海を北上する対馬暖流が津軽海峡に流れ込み太平洋まで続く暖流です。一方で,太平洋側にある恵山岬から汐首岬(最短の地)周辺にかけて沿岸部には太平洋から寒流である親潮が流れてきます。これにより暖流と寒流が交わる潮目となっていて,海面に白い泡の筋が現れたり,水の色が変わって見えたりすることがあるほか,多様な魚種が集まる漁場となっています。
また,津軽海峡は国際航行を確保するため,北海道と青森の両岸からそれぞれ3海里(約5.6km)までは日本の領海となっていますが,海峡の中央部は公海(日本の主権が及ばない海域)として扱われているため,外国の船舶が自由に通航できます。大型のコンテナ船が航行するなど,太平洋と日本海を結ぶ最短ルートとして多くの船舶が利用しています。
◇注意:現地に高台等の展望施設はございません。
先人たちの知恵,「袋澗(ふくろま)」について

汐首岬の沿岸に,長年の間に波に打たれて壊された袋澗があります。これは,汐首や瀬田来の網元が,明治~大正にかけて,枠網につめた鰮(イワシ)をここに入れ,時化によって沖揚げできずに,海へ棄てることを避けるために造ったものです。往時の様子をうかがうことができる遺構として,北海道・本州最短の地の傍らで見ることができます。
周辺地図ほか
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