公開日 2019年06月10日
更新日 2021年12月14日
標高334mで,「世界三大夜景」と称される夜景が眺望できる函館山は,市街地のすぐ近くにありながら豊かな自然が残されており,約600種の植物と150種の野鳥が分布・生息する自然の宝庫です。
また,明治期に作られた要塞跡も残っており,平成13年には「函館山と砲台跡」の名称で北海道遺産に選定されました。
この函館山の自然や要塞跡を自分の足で歩いて楽しむために,旧登山道コースをはじめ,10コースの散策路があり,また,これらのコースを組み合わせることによって,より多くの楽しみ方ができます。
一方,その自然の豊かさ故に「マムシ」や「スズメバチ」,「ウルシ」など散策の際には,気をつけなければならない動植物もいますので,次に記した安全のための準備とトラブル発生時の対処方法を良くお読みになり,函館山での散策登山を楽しんでください。
なお,函館山での動植物の無断採取は,禁止されていますので,注意してください。(詳しくは,こちらのページをご覧ください。)
「マムシ」
【写真】マムシ
毒ヘビ。体長60cm前後で,他のヘビに比べると太く短い感じ。近づくと飛びかかってくるので,長ズボンや登山靴など咬まれにくい服装や履き物を着用し,素足やサンダル履きは避けましょう。草むらなど目に見えない所には,むやみに手足を入れてはいけません。もし咬まれても死亡する例は少ないので,落ち着いて救急車(119番)を呼ぶなどし,早めに病院へ行きましょう。
血清は下記の病院に常備されています。
・市立函館病院 0138(43)2000
・市立函館恵山病院 0138(85)2001
・市立函館南茅部病院 0138(25)3511
「スズメバチ」
【写真】スズメバチ
巣に近づいたりすると,偵察ハチが周囲を飛び回ります。その際,大声を出したり強い振動を与えないように,頭を隠し姿勢を低くして,ゆっくりその場を離れましょう。スズメバチは黒色を攻撃する習性があるので,白っぽい服装や帽子をかぶる方が安全度は高くなります。攻撃を受けたら,手やタオルで追い払うのはかえって危険です。もし刺されたら,患部を清潔な水でよく洗い流し,速やかに病院へ行きましょう。
※ 写真は「ケブカスズメバチ」ですが,スズメバチの仲間はこれ以外に沢山いますので,注意が必要です。
◯問合せ先
・救急病院(救急医療情報案内センター) 011-221-8699
・市立函館病院 0138-43-2000
「ツタウルシ」「山ウルシ」
【写真】ツタウルシ
【写真】山ウルシ(写真提供:会津若松市)
ツタウルシ,山ウルシともに秋には鮮やかに紅葉します。類似している植物が多く,素人には見分けにくいので,木々の生い茂った所に踏み入るなど,むやみに散策コース外に立ち入らないことが,ウルシにかぶれない対策の最良の方法です。誤って触ってしまった時は,水で洗ったりタオルなどでこするのは,かえって逆効果です。ウルシはアルコール類に溶解しやすいので,気になる方はウェットティッシュで軽く押し当てるように除去しましょう。また,半日くらいでは症状が出ないので,帰ったらすぐに入浴するのも効果があります。赤みや発疹がある場合は,速やかに病院へ行きましょう。
◯問合せ先
・救急病院(救急医療情報案内センター) 011-221-8699
・市立函館病院 0138-43-2000