公開日 2023年04月05日
お知らせ
令和6年3月19日(火)に「函館市福祉のまちづくりフォーラム」を開催いたしました。
開催の様子はYouTubeでご覧いただけます。
1. https://www.youtube.com/watch?v=Fl6VLayM9NU
2. https://www.youtube.com/watch?v=pidNFqS-MJ0
3. https://www.youtube.com/watch?v=Xa3wm-WCKM4&=27s
地域ケア会議とは
少子高齢化が進行し,認知症高齢者やひとり暮らしの高齢者が増加するなか,支援や介護を必要とする高齢者が住み慣れた地域で尊厳ある生活を可能な限り継続できる体制の整備が必要になっています。(地域包括ケアシステム)
地域ケア会議は,高齢者本人や家族,介護支援専門員,保健・医療の専門職,福祉の専門職,民生児童委員,自治会長,行政職員等が集まり,個別ケースの支援内容の検討や地域の課題についての話し合い等を行うことで,高齢者個人に対する支援の充実とともに,それを支える社会基盤の整備を行います。
函館市では,平成22年度から地域包括支援センターとともに地域ケア会議に取り組んできましたが,平成27年度施行の改正介護保険法において,「市町村は地域ケア会議を行うよう努めなければならない」と規定され,全国的に取組が進んでいます。
函館市における地域ケア会議の体系
函館市では現在,市が主催する「函館市地域ケア全体会議」と地域包括支援センターが主催する「個別ケースの検討を行う地域ケア会議」「地域課題の検討を行う地域ケア会議」のほか,市と地域包括支援センターが共催で行う「自立支援型地域ケア会議」の4種類の会議を行っています。
それぞれの会議の内容は,以下のとおりです。
○個別ケースの検討を行う地域ケア会議
高齢者やその家族の課題について,地域と専門職が協働し,支援内容を検討します。
◇◇こんな会議を開催しています◇◇
Aさんは一人暮らしで,家族も遠方に住んでいます。
「まだまだ住み慣れた自宅で生活したい」と希望していますが,物忘れもでてきて,周囲の人は心配していました。
そこで,Aさん,Aさんと付き合いのある近所の方,民生児童委員,介護保険事業所が一同に集まり,Aさんの今後の生活について話し合いました。
参加者は,「Aさんの気持ちを応援したい!」ということで,それぞれ自分ができる範囲の支援を行うことになりました。
会議で,役割分担を行ったほか,地域の方と専門職が顔見知りになることができたため,心配なことがあったときには連絡をとりあい,地域の方も安心して見守りや支援を行うことができています。
○地域課題の検討を行う地域ケア会議
地域住民と関係機関が,日常生活圏域(市内10圏域)内の地域課題を共有し,地域づくりや地域に必要と考えられる資源の開発により,地域課題を解決するための社会基盤づくりを行います。
◇◇こんな会議を開催しています◇◇
B地域では,高齢者と若い世代の接点が少なく,高齢者の孤立や地域活動の担い手が不足しているという地域課題がありました。
そこで,地域と小学校,PTAが協力して伝統行事である「七夕まつり」を行い,顔見知りになることでお互いに見守りや声掛けができる体制をつくりました。
「七夕まつり」だけではなく,公園の草刈りを一緒にするなど,さらに取組が広がっています。
○函館市地域ケア全体会議
関係団体や市関係部局等がそれぞれの抱えている課題を持ち込み,共に函館市に必要と考えられる資源の開発や政策への反映について協議を行います。
○自立支援型地域ケア会議
介護支援専門員等が,リハビリテーション専門職および栄養士等の専門職と連携し「身体的自立」に着目した支援内容を検討します。
【必要書類】
・事例概要
・介護予防サービス・支援計画書
函館市地域ケア全体会議・全体会の取組
認知症になっても住み慣れた地域でその人らしい生活を営むために,住民・関係機関・行政の総合力による地域づくりを行うことを目的に,シンポジウムや意見交換を行っています。
シンポジウムでは,「共に支え合うまちづくり」を実践している地域や団体から,取組内容や効果を報告していただき,参加者それぞれができることを考えます。
意見交換では,さまざまな立場の人が日頃の活動についての情報交換を行うほか,「共に支え合うまちづくり」のための話し合いを行います。
開催日 |
参加 者数 |
内容 | 資料 | |
1 | 平成28年8月29日(月) | 137名 |
○報 告 『函館市における地域ケア会議の開催について』 ○講 演 『地域包括ケア推進のための「地域ケア会議」』 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 ○意見交換 『地域包括ケアのために自分でできること』 |
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2 | 平成28年10月8日(土) | 120名 |
○グループワーク 『認知症でひとり暮らしの高齢者が,地域で生活を続けるために 必要なこと』 |
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3 | 平成28年12月3日(土) | 111名 |
○報 告 『認知症になっても地域で暮らし続けるために~家族の立場から~』 函館認知症の人を支える会 事務局長 松倉 養子 氏 ○報 告 『これまでの会議のまとめと今後の取り組みについて』 ○シンポジウム 『共に支え合うまち函館を目指して~いま私たちにできること~』 (シンポジスト) 本通中央町会 保健福祉部長 久蔵 睦子 氏 第14方面民生児童委員協議会 元会長 橋田 悌二 氏 居宅介護支援事業所いろは 管理者 吉田 夏美 氏 函館市地域包括支援センターゆのかわ 社会福祉士 森 健二 氏 (コーディネーター) 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 (オブザーバー) 函館認知症の人を支える会 事務局長 松倉 養子 氏 |
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4 | 平成30年3月10日(土) | 127名 |
○基調講演 『専門職と地域住民との連携による"我が事・丸ごと"の地域づくり』 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 ○報 告 『これまでの函館市地域ケア全体会議について』 ○シンポジウム 『共に支え合うまち函館を目指して』 (シンポジスト) 若草会 代表 蔦 秀子 氏 川原町在宅福祉委員会 委員長 佐々木 俊一 氏 函館市地域包括支援センターゆのかわ 管理責任者 佐々木 康寛 氏 小規模多機能型居宅介護事業所ゆう 管理責任者 佐々木 エリカ 氏 (コーディネーター) 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 |
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5 | 平成31年3月9日(土) | 182名 |
○報 告 『函館市地域ケア全体会議の取り組み』 ○シンポジウム 『共に支え合うまち函館を目指して~つながりが育む支え合い~』 (シンポジスト) ・多様性をもった地域づくり 函館市青少年研修センターふるる函館 鳥本 奈々 氏 中田 萌恵 氏 ・敬老会で地域の活性化~みんながつながるまちづくり 北浜町会 総務部長 酒井 道子 氏 函館市立五稜郭中学校 生徒 函館市地域包括支援センターよろこび 林 珠樹 氏 ・多世代の共生~伝統行事「七夕まつり」をきっかけに 函館市立南本通小学校 校長 小山 みゆき 氏 函館市立南本通小学校 PTA会長 神田 克実 氏 南本通町会 女性部長 菊池 則子 氏 函館市地域包括支援センター神山 社会福祉士 小笠原 美奈 氏 (コーディネーター) 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 ○意見交換 『わたしと地域のつながり』 |
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6 | 令和元年7月20日(土) | 156名 |
○報 告 『民生委員とケアマネジャーの連携ガイドができるまで』 ○基調講演 『つながる支援の輪』 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 ○説 明 『ケアマネジャーの仕事』 SOMPOケア函館昭和居宅介護支援 介護支援専門員 佐藤 眞由美 氏 ○説 明 『民生委員の仕事』 函館市民生児童委員連合会 会長 船橋 優子 氏 ○意見交換 『つながるためにできること,つながったらできること』 |
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7 | 令和2年2月8日(土) | 214名 |
○講 演 『「地域共生社会」のための我が事・丸ごとの地域づくり』 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 ○報 告 『地域共生社会の実現に向けた函館市の取り組み ~誰もが笑顔で自分らしく暮らせる地域づくり~』 『函館市地域ケア全体会議の取り組み』 ○シンポジウム 『共に支え合うまち函館を目指して~つながりが育む支え合い~』 (シンポジスト) ・ずっと住み慣れたまちで生きる~地域と専門職の連携が創り出す安心~ 第25方面民生児童委員協議会 民生児童委員 村山 智恵子 氏 コンテ日吉歯科医院 院長 岡田 あゆみ 氏 発達障害者支援センターあおいそら 相談員 氏家 茉綾 氏 函館市地域包括支援センター神山 看護師 佐藤 富子 氏 ・地域の集い場づくり~旗揚げ隊の取り組み~ 地域住民 大和 民枝 氏 ケアプランセンター愛の羽 管理者 宮下 良子 氏 くらし相談センターつなぐ 障がい福祉部門管理者 三戸 誠一 氏 函館市地域包括支援センターこん中央 保健師 前田 美帆 氏 (コーディネーター) 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 ○意見交換 『福祉のまちづくりのために自分ができること』 |
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8 |
令和4年3月26日(土)
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会場82名 オンライン233名 |
○講 演 『どのように地域共生社会を実現するか』 大牟田市企画総務部総合政策課 主査 梅本 政隆 氏 https://www.youtube.com/watch?v=Jgq8LV1kjc8 ○事例報告 『共に支え合うまち函館を目指して~つながりが育む支え合い~』 (報告者) ・取組みのきっかけと取組みから広がった展開 函館市地域包括支援センターゆのかわ 保健師 京谷 佳子 氏 ・医療機関としての関わり 独立行政法人国立病院機構函館病院 看護部長 余田 睦美 氏 ・マップの完成から活用へ~歩こう会の取組み 東深堀在宅福祉委員会 委員長 門脇 郁子 氏 ・マップの完成から活用へ~お助け隊の取組み 函館大学付属有斗高等学校 ボランティア事務局長 菅野 秀海 氏 https://www.youtube.com/watch?v=PkK_WL38Ubg ○報 告 『福祉拠点の設置について』 ・福祉拠点の概要 ・福祉拠点について(北東部第2圏域) 函館市地域包括支援センター亀田 主任相談支援員 堀内 郁子 氏 |
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9 |
令和5年3月20日(月) |
会場96名 オンライン119名 |
○講 演 『地域共生社会の実現にむけて求められる3つのこと ~地域包括支援センターでの日々をとおして~』 金沢市地域包括支援センターとびうめ センター長 中 恵美 氏 ○事例報告 『共に支え合うまち函館を目指して~つながりが育む支え合い~』 (報告者) ・函館市地域包括支援センターゆのかわ 保健師 京谷 佳子 氏 ・函館市立深堀中学校 校長 松田 賢治 氏 ・函館市深堀町会 会長 谷山 静香 氏 ・函館市立深堀中学校 大野 莉璃子 氏,小山 花依 氏 ・函館市立深堀小学校 教頭 伊藤 圭 氏 ・北海道函館聾学校 校長 門眞 義弘 氏 (講演・事例報告) https://www.youtube.com/watch?v=MuoD6B06nqA (全体) https://www.youtube.com/watch?v=InrJR2kTY9w (函館聾学校動画) (意見交換) |
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10 |
令和6年3月19日(火)
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会場85名 オンライン85名 |
○事例報告 『共に支え合うまち函館を目指して~つながりが育む支え合い~』 (報告者) ・函館市地域包括支援センター亀田 管理者 常野 剛永 氏 ・函館市北美原町会 会長 池亀 睦子 氏 ・函館市立亀田中学校 校長 吉田 敬三 氏 ・函館市立北美原小学校 教頭 迫田 浩章 氏 ・居宅介護支援事業所花笑み 青木 美香 氏 ・公立はこだて未来大学 髙澤 佳乃 氏,森 遥菜氏 ○講 演 『多様な住民のつながりと出番づくり ~事例で学ぶ住民流の地域共生社会』 北海道教育大学函館校 教授 齋藤 征人 氏 事例報告: https://www.youtube.com/watch?v=Fl6VLayM9NU |
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※7~10は「函館市福祉のまちづくりフォーラム」として開催
函館市地域ケア全体会議・ケアマネジャー部会の取組
取組方針の1つである「相談しやすい仕組みづくり」として,全体会で意見の多かった「地域の支援者と専門職がつながる仕組みづくり」を行うことを目的に,ケアマネジャー,地域包括支援センター,市担当部局が中心となり取り組みました。
代表者による検討のほか,研修や民生児童委員・ケアマネジャーへの意識調査を行い,令和元年度に『民生委員とケアマネジャーの連携ガイド』を発行・配布しました。
<連携ガイドの主な内容>
・民生委員のためのモヤモヤ解消のヒント!!
・ケアマネジャーのためのモヤモヤ解消のヒント!!
・個人情報に関するモヤモヤ解消のヒント!!
・お付き合いのマナーと心得
・関係機関一覧
開催日 |
参加 者数 |
内容 | 資料 | |
1 | 平成29年11月11日(土) | 103名 |
○報 告 『ケアマネジャーアンケートの結果について』 ○研 修 『ケアマネジメントツール~地域資源のつなぎ方~』 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 ○ワールド・カフェ 『ケアマネジャーと地域がつながる仕組みづくり』 |
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2 | 平成30年1月26日(金) | 26名 |
○報 告 『ワールド・カフェのまとめについて』 ○ミニ講話 『「個別課題」から「地域課題」を抽出するためのポイント』 社会福祉法人川崎聖風福祉会 事業推進部長 中澤 伸 氏 ○討 議 『地域とケアマネジャーがつながるために取り組むこと』 |
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3 | 平成30年7月20日(金) | 23名 |
○討 議 『介護支援専門員と民生委員のつながりを阻害している要因』 『民生委員と介護支援専門員の連携ガイドの作成過程』 |
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4 |
平成30年8月29日(水) | 23名 |
○講 演 『民生委員の役割について』 函館市民生児童委員連合会 事務局長 佐藤 洋一 氏 ○講 演 『民生児童委員と介護支援専門員の個人情報取扱いについて』 つつじ法律事務所 弁護士 吉田 昌洋 氏 ○討 議 『今後の取り組みについて』 |
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5 | 平成30年10月19日(金) | 27名 |
○各ワーキンググループからの報告 『地域包括支援センターと民生委員の連携の現状』 『民生委員に関すること』 『個人情報保護に関すること』 『民生委員の意識調査』 |
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6 | 平成31年2月7日(木) | 22名 |
○討 議 『民生委員とケアマネジャーへのアンケート調査の結果の共有』 『民生委員へのインタビュー内容』 『連携ガイドの掲載内容』 |
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7 | 令和元年6月19日(水) | 22名 |
○討 議 『連携ガイドの掲載内容』 『民生委員とケアマネジャーのための勉強会について』 |
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8 | 令和元年8月22日(木) | 22名 |
○討 議 『連携ガイドの掲載内容と配布方法』 『民生委員とケアマネジャーの連携状況のモニタリングについて』 『今後の仕組みづくりについて』 |
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函館市地域ケア全体会議・代表者部会
「共に支え合うまちづくり」をさらに進めるため,広く地域住民の意識醸成を行う仕組みづくりについて検討するため,新たに代表者部会を設置しました。
開催日 |
参加 者数 |
内容 | 資料 | |
1 | 令和3年2月5日(金) | 11名 |
○討 議 『函館市地域ケア全体会議 取組経過の共有』 『代表者部会についての共有』 『函館市地域ケア全体会議 取組の評価』 『地域住民の意識醸成のための取組』 |
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2 | 令和3年3月1日(月) | 12名 |
○討 議 『地域住民の意識醸成のための取組』 『今後の取組』 |
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3 | 令和3年12月16日(木) | 12名 |
○討 議 『代表者部会の今後の取組』 |
ー |
報告書等
○平成25年度地域ケア会議事例集
○平成28年度函館市地域ケア全体会議報告書
○平成29年度函館市地域ケア全体会議報告書
○平成30年度函館市地域ケア全体会議報告書
○福祉のまちづくりフォーラム(地域ケア全体会議)報告書
○民生委員とケアマネジャーの連携ガイド
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