函館市観光基本計画 2024~2028

函館市観光基本計画について

 

本市の観光基本計画は，時代の流れやニーズの多様化に合わせ，過去4回にわたり策定してきましたが，次の時代へ向けた函館観光のさらなるステップアップを図ることを目的に，第5次となる新たな函館市観光基本計画を策定しました。

 

計画の概要

1．計画期間

　令和６年度から令和10年度（2028年度）までの５年間

 

2．基本理念

「観光の価値を高め，函館を照らす　～もう一回，もう一泊，もう○○～」

 

＜基本理念に込められた意味＞

「観光の価値を高める」とは

来函観光客の満足度を向上させるため，提供するサービスやコンテンツの質を高めることを表現しています。

この質の向上により，観光客１人当たりの消費額や宿泊日数を増加させ，函館観光全体の消費額の向上を図ります。

 

「函館を照らす」とは

観光産業はすそ野の広い産業であることから，観光消費が直接，または経済波及効果により，多くの事業者に効果があること，また経済波及効果や地域経済循環による都市機能の充実，観光産業への就職機会など様々な効果により，市民生活を豊かにすることを表現しています。

 

「もう一回，もう一泊，もう○○」とは

「もう一回」は函館にもう一回来よう，「もう一泊」は函館にもう一泊したい，と観光客に思ってもらえるような観光地を目指そうという想いが込められています。

また，「もう○○」の部分については，観光事業者を始めとして，市内の事業者，市民の皆様にも，それぞれ自分ごととして，「もう一軒」や「もう一品」のように，「○○」の部分を考えていただき，観光客に食事や買い物，体験など様々なものを，函館でもっと楽しみたいと思っていただける観光地を一緒に目指していただきたいという想いで，このような表現としました。

 

3．基本方針

（１）質の高い観光により観光消費額を向上させる

函館観光の質を高め，函館観光の満足度を高める取組みを進めます。これにより，１人当たりの観光消費額の向上を目指します。

 

（２）観光の繁閑差を是正する

現状は観光入込客数の少ない秋・冬季の誘客を通じて，１年を通じた観光需要の安定を図ります。

 

（３）函館観光を盛り上げる人を増やす

ボランティアやおもてなし，情報発信など，函館市民が函館観光に関わり，一緒に盛り上げていただけるような地域づくりを進めます。

 

（４）観光を通じて函館が潤う地域づくりを進め，観光への市民理解を促進する

観光客による消費が，市内の幅広い産業にもたらす好影響を周知し，また，その好影響の効果をより高め，観光への市民理解を促進します。

 

4．目標値の設定

基本方針で掲げた取組の達成指標の目標値を下記のとおり設定します。

 

（１）　平均宿泊数の増加　　基準値　1.23泊 　→　目標値　1.48泊

（２）　平準化指数の改善※1　　基準値　0.58　→　目標値　0.63

（３ー１）　函館観光に関わる取組みに「参加する」市民の増加※2

（３ー２）　家族や友人，知人に函館観光を「ぜひ勧めたい」と考える観光客の増加※2

（４）　市民の観光への理解度の向上※2

 

※１　平準化指数＝閑散期（10月～3月）の観光入込客数 ÷ 繁忙期（4月～9月）の観光入込客数

※２　基本方針３，４の達成指標については，令和６年度以降調査を実施し，基準値・目標値となる数値を設定します。

　

＜ダウンロード＞

全編

函館市観光基本計画[PDF：4.3MB]

分割

・第1章　計画策定の趣旨[PDF：913KB]

・第2章　函館市の観光を取り巻く状況[PDF：1.13MB]

・第3章　「あるべき姿」と計画の基本理念[PDF：1.64MB]

・第4章　基本方針，施策，目標[PDF：1.66MB]

・第5章　観光基本計画の推進[PDF：821KB]

・その他[PDF：456KB]

 

計画の策定経過

令和５年　

１月　函館市観光基本計画策定検討委員会を設置

４月　株式会社北海道二十一世紀総合研究所へ函館市観光基本計画策定業務を委託

６月　第１回函館市観光基本計画策定検討委員会

　　　第２回函館市観光基本計画策定検討委員会

７月　第３回函館市観光基本計画策定検討委員会

８月　第４回函館市観光基本計画策定検討委員会

１２月　函館市観光基本計画（素案）に対するパブリックコメントを実施

令和６年

１月　第５回函館市観光基本計画策定検討委員会

３月　第６回函館市観光基本計画策定検討委員会

　　　函館市観光基本計画策定検討委員会から，最終案に対する意見書を受領

３月　函館市観光基本計画の公表

 

※函館市観光基本計画策定検討委員会の開催経過についてはこちら