公開日 2016年10月06日
更新日 2022年03月08日
概要
平成23年度の全国学力・学習状況調査は,東日本大震災の影響等を考慮し,文部科学省による全国規模での実施は中止されましたが,国が配布した調査問題を活用し,北海道教育委員会が「平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した北海道における学力等調査」を実施しました。本市におきましては,すべての学校が調査に参加し,小学校6年生と中学校3年生を対象に,平成23年9月27日,(予備日28日,29日)に実施されました。
本市における調査結果の全体的な傾向ですが,小学校6年生は全ての内容においてわずかながら北海道の平均正答率を上回りました。また,中学3年生は北海道の平均正答率をやや下回るものの,その差は昨年度より縮まっており,改善の兆しが見られます。
本市の学校教育は,「心豊かに学び 共に未来のふるさとを拓く子どもをはぐくむ」という目標のもと,児童生徒一人一人の学ぶ喜びや意欲をはぐくみ,「基礎・基本の定着」を図る学習指導の充実に取り組んでいます。
「基礎・基本の定着」とは,基礎的・基本的な知識や技能を確実に習得させるとともに,その知識や技能を実生活のさまざまな場面で活用することができるような力を身に付けさせることと捉え,日々の指導の充実に努めてきているところです。
本調査によって測定できる学力は,子どもたちが身に付けるべき学力の一部でありますが,本市では,この結果を,子どもたちの学習状況を把握する資料の一つであると捉えており,調査結果については,他の学校や自治体との競争や比較ではなく,子どもたち一人一人の個性や能力に応じた学習指導の改善のために役立てるため,改善策を各学校等に示し,一層の指導の充実を図っていきたいと考えております。
なお,今年度は各調査内容毎の全国平均との比較ができないことから,調査結果の分析につきましては,昨年度と異なり,設問毎の平均正答率から学習指導の成果や改善が認められる内容と,函館市全体の傾向として特に課題の見られる内容及び今後に向けた方策を公表いたします。
調査の内容
(1)教科に関する調査
主として「知識」に関する問題 〔国語A,算数・数学A〕 |
主として「活用」に関する問題 〔国語B,算数・数学B〕 |
・身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容 ・実生活において不可欠であり,常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能など |
・知識・技能等を実生活のさまざまな場面に活用する力などにかかわる内容・さまざまな課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力などにかかわる内容など |
(2)生活習慣や学習環境に関する質問紙調査
児童生徒に対する調査 | 学校に対する調査 |
・学習意欲,学習方法,学習環境,生活の諸側面等に関する調査 | ・指導方法に関する取組や人的・物的な教育条件の整備状況,児童生徒の体力・運動能力の全体的な状況等に関する調査 |
※ 平成23年9月下旬に配布された平成23年度全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料につきましては,国立教育政策研究所ウェブサイト「平成23年度全国学力・学習状況調査として実施を予定していた調査問題・正答例・解説資料について」に掲載されています。
https://www.nier.go.jp/11chousa/11chousa.htm
学力状況調査の結果
本市の傾向
道教委が作成した「市町村の分布から見る状況」を活用し,本市の状況(いわゆる「道内における立ち位置」)をグラフ上に位置付けました。
その結果,小学校の国語と算数の結果については,全道の平均正答率をやや上回り,中学校の国語・数学はほぼ同様であるということが明らかになっています。
調査結果の概要及び結果に基づく学習活動や家庭学習の改善について
学習状況調査の結果と概要
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