公開日 2023年06月05日
更新日 2023年06月13日
施設概要
函館の歴史的建造物である旧函館西警察署庁舎を,水産・海洋関連事業の技術の高度化や水産振興に貢献する研究施設として再整備しました。
施設名 函館市臨海研究所(電話 0138-27-7301,FAX 0138-27-7302)
所在地 函館市大町13番1号
アクセス 函館駅から函館臨海研究所まで
- 市電(函館どっく前行き)で「大町駅」下車 徒歩1分(所用時間 約15分)
- タクシー (所用時間 約10分)
開館時間 午前9時~午後5時
休館日 土曜日、日曜日、祝日、12月29日~1月3日
主な施設
- 研究室 6区画(約78平米/区画)
- 大会議室 1室 収容人員 16名程度
- 中会議室 1室 収容人員 12名程度
- 小会議室 1室 収容人員 8名程度
リーフレット(表面)[PDF] リーフレット(裏面)[PDF]
施設カルテ
地図
研究室入居者紹介(令和5年6月現在)
【株式会社医食同源バイオ事業部】
医食同源は、地域特産のガゴメ昆布をはじめとした海藻由来成分を活用したスキンケア化粧品の研究開発を行っています。
ガゴメ昆布には,抗癌作用をはじめ,身体に有用な多くの機能を有する「フコイダン」などの成分が含まれ、これまで臨海研究所ではガゴメ昆布を活用した化粧品開発に取り組んでいます。
今後は、ガゴメ昆布以外の未利用海藻の有効利用法を探求し、それらを活用したヘルスケア製品の研究開発に取り組むなど、一次的生産物としての海洋資源ではなく、それらを当地で高度加工し、高い付加価値をつけた最終製品としてのこの地から全国に発信することに重点を置いています。
【エスイーシー・シープレックス株式会社】
エスイーシー・シープレックスは,耐圧防水樹脂「ジェラフィン」の量産準備と用途開発のための研究開発を行っています。
弊社は令和3年4月に株式会社エスイーシーから独立し,臨海研究所へ入居しました。海洋電子デバイスの耐圧防水から始まったジェラフィンは,現在では社会インフラや航空宇宙といった幅広い分野に利用が拡大しており,特に屋外環境でIoT機器の安定動作に高い効果が期待されています。
令和3年9月にはジェラフィンの米国特許が確定,今後は積極的な輸出・海外展開によりローカルな企業からグローバル企業へと飛躍することを目標としております。
弊社の経営理念は,今後の需要拡大には備え,地元の皆様と製造量産の協業体制を構築すると共に,雇用の拡大,地域経済への発展へ貢献することです。
【北海道マリンイノベーション株式会社】
北海道マリンイノベーション株式会社は、函館マリンバイオクラスターのさまざまな研究成果を事業化し、広く社会に還元すべく北海道大学大学院水産科学研究院の技術シーズをもとにした「北大発ベンチャー」として、平成29年6月に設立されました。
臨海研究所では、主にヘルスケア分野に対して海藻由来の高付加価値な加工原料や製品を供給するため、食品及び機能性食品やその原料の製造技術、化粧品及び化粧品原料の製造技術の研究開発を行っているほか、原料そのものに着目し、北大海洋栽培ガゴメのブランド展開や未利用海藻の供給安定化から製造~販売までのバリューチェーンの構築にも取り組んでいます。
産学官連携組織の海藻活用研究会では事務局として中心的な役割を担っており、会員の皆様とともに地域と海藻産業の発展を目指します。
【有限会社ソワレ・インターナショナル】
ソワレ・インターナショナル(本社 兵庫県川西市)は,函館地域産業振興財団や函館市などと協力しながら化粧品,健康食品の研究開発・製造を行い,国内外の化粧品メーカー,高級会員制ホテル,エステサロンなどに製品を提供させて頂いております。
特に海藻関連の研究に力を入れておりますが,通常のガゴメに比べ2倍以上のフコイダンを含有する「北大ガゴメ」の開発など,ガゴメの研究で有名な北海道大学大学院水産科学研究院の安井研究院長や,アカモクなどの海藻に含まれるフコキサンチンの研究で知られる同副研究院長の宮下教授など,函館は海藻研究の第一人者も多く,海藻研究を行うには素晴らしいところです。
弊社は,上記の研究者が会長,副会長を務める「海藻活用研究会」という研究会に参加をしており,微力ながら役員も務めさせて頂いておりますので,今後,製品の研究開発・製造はもとより,地域に根差したシンポジウム,研究会,研修,イベントなどの開催を通じて,函館の魅力を全国に発信・貢献して参ります。
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