公開日 2022年03月22日
局地的大雨とは
積乱雲が発生し大きく発達を続けることで,ごく狭い範囲に数十分程度の短い時間で,数十mm程度の総雨量となる強い雨を降らすもので,平成20年7月に兵庫県神戸市の都賀川が増水し5名が死亡し,翌8月には東京豊島区の下水管内で増水し5名が死亡するなどの被害が生じております。
その発生については,地表面近くの空気が太陽などで温められ軽くなって上昇を始めることで上昇気流が発生しますが,その時に「地表面付近へ暖かく湿った空気が流入すること」や「上空へ冷たい空気が流入すること」によって,上昇気流が強まることがあります。このような「大気の状態が不安定」な気象状況の場合に,地表面近くの暖かく湿った空気が上昇することで雲が発生し成長を続けると,一つの積乱雲が発生し雨を伴うようになり ,その積乱雲がさらに発達を続けることで,局地的大雨となります。
局地的大雨の原因である発達した積乱雲の兆候と対応
発達した積乱雲が近づく下記の1~4の兆候など天気の急変に注意し,危険を感じたらすぐに身の安全を図って下さい。
戸外では,河川や地下街,アンダーパスなど周囲から低い地域から離れることなど,自分の居る場所を認識して行動することが必要となります。
1 真っ黒い雲が近づき,周囲が急に暗くなる。
2 雷鳴が聞こえたり,雷光が見えたりする。
3 ヒヤッとした冷たい風が吹き出す。
4 大粒の雨や「ひょう」が降り出す。
防災気象情報の利用
行動の1日前から当日の朝までにできる確認事項は,テレビ・ラジオ・インターネット(気象台ホームページなど)を利用して天気予報で「大気の状態が不安定」「天気が急変するおそれ」「所により雷を伴い」といった表現がないか,「大雨警報・注意報」「雷注意報」が発表されてないかをチェックし,雨や大気の状態が不安定な天気となる可能性の程度を確認する。
当日の行動前や行動中にできる確認事項は,インターネット(気象台ホームページなど)や携帯電話の情報サービスで雨域などをチェックするほか,自ら積乱雲の兆候を始めとする周辺の気象状況をチェックし,大気が不安定なことによる気象状況が差し迫ってないかを確認する。
本市域での局地的大雨の発生や予測については,気象台が,雨量計や横津岳に設置している気象レーダーを基に雨域などを予測しており,気象台のホームページから確認することができます。
気象台のホームページ
→6時間の雨域(1時間間隔)である「降水短時間予測」はこちら
→1時間の雨域(10分間隔)である「降水(雷・竜巻)ナウキャスト」はこちら
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