公開日 2023年03月20日
- ダンボールコンポストは,ダンボール箱を利用して生ごみで堆肥を作る方法です。
- ダンボールは通気性が良いので,生ごみの水分を逃がしたり,発酵分解に必要な空気を通すのに適しています。
- 基材(土壌改良剤など)の中の空気を好む微生物の力で生ごみを発酵分解させます。
- 手軽に生ごみの減量と堆肥づくりができ,屋内で使用することで冬期間も使用可能です。
作業手順
用意するもの
- ダンボール箱(みかん箱程度の大きさのもの)
- ふた用ダンボール
- 中敷用ダンボール
- 角材など(土台用)
- 基材(土壌改良剤(ピートモス,もみ殻くん炭など)
- 温度計
- ヘラなど(かくはん用の道具)
※現在,ダンボールコンポスト用の基材として一般的に使用されている土壌改良剤のピートモスは,ミズゴケ,シダなどが数千年にわたって分解・堆積した泥炭を採掘し,乾燥・粉砕した貴重な資源であるため,ピートモス以外の基材を使用した堆肥化もおこなわれています。
手順1
- みかん箱程度の大きさのダンボール箱を用意します。
- ダンボール箱の上ぶたの部分を立て、ガムテープなどで四隅を固定します。
- 底が抜けないように,もう一枚ダンボールを中に敷き,補強します。
- 通気性を考えて,ふたもダンボールで作成します。
- 下からの通気をよくするために,箱の下に角材などを使用し,隙間を作ります。
手順2
- 出来上がった箱の中に,基材(土壌改良剤)を入れます。
- 中心部分を少し掘り,良く水を切り,細かく切った生ごみを入れます。
- ヘラなどを使い,生ごみと基材をよく混ぜ合わせます。
- 生ごみを投入し,1週間から2週間程度で発酵分解が活発となり温度が上昇します。
- 生ごみの発酵分解を確認するため,温度計で温度を調べましょう。(発酵分解が始まると,温度が30度から40度くらいに上がります。)
- 3ヶ月くらい使用を継続すると,生ごみの分解速度が遅くなったり,基材にかたまりが多くなります。これは,使用終了の目安なので,生ごみの投入を止めます。
- 使用終了した基材を堆肥として使用する場合は,1か月以上ねかせ,さらにその基材を1か月から2ヶ月ほど土に埋め熟成させます。その後,土と混ぜ堆肥として使用します。
注意点
- 生ごみを分解する微生物には,空気が必要です。外側をビニールなどで覆わないでください。
- 温度が上がらずに発酵分解が進まない時は,使用済みのてんぷら油や米ぬかなどを少量入れてください。
- 油や米ぬかを入れると温度が上がりますので,入れすぎには注意してください。
- 臭気が気になるときは,茶殻,コーヒー殻を入れることで消臭効果があります。
- 生ごみは,細かく切ってから投入することで,発酵分解が早くなります。
- 生ごみは,しっかりと水を切ってから投入してください。
- スイカの皮など水分の多いものは,細かく切り,大量に投入しないでください。
- 魚のアラなどは,そのまま入れず,湯どおししなどの処理をしてから入れることで,臭いが抑えられます。
- 水分でダンボールがふやけますので,ダンボールを損傷させないよう注意しながら混ぜ合わせます。
- 生ごみを投入しない日も,1日1回は基材を混ぜ合わせてください。
- 10度以下の所では発酵が進みませんので,温度が15度から20度以上の所に設置してください。
中に入れないほうがよいもの
- 塩分を多く含むもの(湯どおしなどの処理をすることで投入可能)
- とうもろこしの芯や梅干などの種
- 鶏などの骨類
- 貝殻
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