公開日 2023年07月26日
函館市では,函館市元町末広町伝統的建造物群保存地区内で,建築物にあっては,明治,大正,昭和初期に建築された和風様式,洋風様式および和洋折衷様式の建築物で,伝統的建造物群の特性をよく表していると認められるもの,建築物以外の工作物にあっては,伝統的手法による塀等の建築物以外の工作物で, 伝統的建造物群の特性をよく表していると認められるものを「伝統的建造物」として決定しています。
保存計画番号1 BAYはこだて
所在地 豊川町11番5号 建築年 明治42年 構造・階数 煉瓦造平屋建て
地区内で唯一,往時を彷彿させる掘り割りを持ち,港町「はこだて」を象徴する煉瓦造の倉庫であり,当該地区の海産物の集散地としての歴史性を謙虚に表現している。
保存計画番号2-1 古稀庵
所在地 末広町13番2号 建築年 明治42年 構造・階数 木造二階建て
海産商の建物として,典型的な洋風町家形式のデザインを踏襲している。1階は竪繁格子をみせた和風の意匠,2階には,コーニスのデンティル,ブラケットの彫刻などを持った水準の高い意匠を展開している。
保存計画番号2-2 古稀庵蔵
所在地 末広町13番2号 建築年 明治42年 構造・階数 RC造2階建て
保存計画番号3 金森倉庫1号(金森洋物館)※写真向かって右側
所在地 末広町13番8号 建築年 明治42年 構造・階数 煉瓦造平屋建て
イギリス積みの煉瓦の壁体の美しい建物で,港町らしさを感じさせる建物である。切妻の屋根,開口部はアーチ型の防火扉となっており,地区の歴史性を最も良く表している。平成7年から2号とともにテナントショップとして活用されている。
保存計画番号4 金森倉庫2号(金森洋物館)※写真向かって左側
所在地 末広町13番16号 建築年 明治42年 構造・階数 煉瓦造平屋建て
イギリス積みの煉瓦の壁体の美しい建物で,港町らしさを感じさせる建物である。切妻の屋根,開口部はアーチ型の防火扉となっており,地区の歴史性を最も良く表している。平成7年から1号とともにテナントショップとして活用されている。
保存計画番号5 高田屋嘉兵衛資料館1号 ※写真向かって右側
所在地 末広町13番22号 建築年 大正12年 構造・階数 RC造平屋建て
切妻屋根を桟瓦葺とし,外壁を漆喰塗とするなど,和風の意匠を取り入れている建物で,海産物用倉庫を資料館として再活用している。
保存計画番号6 高田屋嘉兵衛資料館2号 ※写真向かって左側
所在地 末広町13番22号 建築年 明治36年 構造・階数 石造平屋建て
切妻屋根を桟瓦葺とし,外壁を漆喰塗とするなど,和風の意匠を取り入れている建物で,海産物用倉庫を資料館として再活用している。
保存計画番号7 ザ・グラススタジオイン函館
所在地 末広町14番2号 建築年 明治43年 構造・階数 煉瓦造平屋建て
明治の海産商の倉庫で,切妻屋根に桟瓦葺,開口部はアーチ型となっており,港町の風情を偲ばせる洋風の建築物である。平成4年からガラス工房となっている。
保存計画番号8 和雑貨いろは
所在地 末広町14番2号 建築年 明治41年 構造・階数 木造2階建て
1階は簓子下見板張り,開口部に格子を持ち庇を配した和風,2階は南京下見板張り,縦長窓を等間隔に配置し,軒蛇腹を持った洋風で,妻壁は人造石の洗い出し仕上げである。
保存計画番号9 市水商会
所在地 末広町14番5号 建築年 明治41年 構造・階数 木造2階建て
1階は,竪繁格子窓,簓子下見板張り,2階は南京下見板張りに縦長窓,胴蛇腹,軒蛇腹,持ち送りを配する和洋折衷建物である。
手作り体験等ができる店舗として活用されている。
保存計画番号10 ラ・コンチャ
所在地 末広町14番6号 建築年 大正6年 構造・階数 木造2階建て
1階は、竪繁格子窓、簓子下見板張り仕上げで、2階は南京下見板張りに縦長窓、胴蛇腹、軒蛇腹、持ち送りを配する住居部分で、和洋折衷建物である。建築当初は米穀店であったが,現在はスペイン料理店として営業している。
保存計画番号11 金森倉庫3号
所在地 末広町14番16号 建築年 明治42年 構造・階数 煉瓦造平屋建て
平成元年に倉庫を再活用し,BAYはこだてとともにベイエリアの商業建物として先駆的な役割を果たしている。イギリス積みの煉瓦壁体の美しい建物で,港町らしさを感じさせる建物である。
保存計画番号12 金森倉庫4号
所在地 末広町14番16号 建築年 明治42年 構造・階数 煉瓦造平屋建て
保存計画番号13 金森倉庫5号
所在地 末広町14番16号 建築年 明治42年 構造・階数 煉瓦造平屋建て
保存計画番号14-1 旧茶屋亭
所在地 末広町14番27号 建築年 明治期 構造・階数 木造2階建て
1階は,竪繁格子の出窓,1階と2階の分節に胴蛇腹,2階は南京下見板張りで縦長窓,軒蛇腹,持ち送りを配している。
保存計画番号14-3 旧茶屋亭附属煉瓦塀
所在地 末広町14番27号 建築年 明治期 構造 煉瓦造
保存計画番号15 箱館カネサ佐々木邸
所在地 末広町15番6号 建築年 明治42年 構造・階数 木造二階建て
平成29年に外観が復原された建物で,1階は和風で堅繁格子の出窓,2階は洋風で縦長窓を等間隔に配している上下和洋折衷様式の建物である。
保存計画番号16 東家住宅
所在地 末広町18番27号 建築年 大正10年 構造・階数 木造二階建て
外壁材と開口部は改変されているが、持ち送りや歯飾り等が残っており、建物の形態に変化がないので復原が容易な建物である。
保存計画番号17-1 日下部家住宅 ※写真向かって右側
所在地 末広町20番1号 建築年 大正6年 構造・階数 木造二階建て
1階2階とも,外壁は簓子下見板張り,窓は戸袋がついた横長の出窓に,化粧垂木を持った庇がついている純和風の建築物である。意匠的に優れたものが随所に見られ,建物の構造面でも,現在では見受けられない技法が用いられている。土蔵を包み込んだ外観は,地区を代表する建物の一つである。
保存計画番号17-1 日下部家住宅附属土蔵 ※写真向かって左側
所在地 末広町20番1号 建築年 大正6年 構造・階数 土蔵造2階建て
保存計画番号19 雪月花
所在地 末広町20番2号 建築年 明治42年 構造・階数 木造2階建て
外観は開口部を含め改変されているが、1階2階の外壁は南京下見板張り仕上げで、胴蛇腹のデンディルや飾りパネル、持ち送りを持っており、往時のバラエティに富んだ洋風要素が見受けられる。
保存計画番号20 白井家住宅
所在地 末広町23番1号 建築年 昭和9年 構造・階数 木造2階建て
1階は玄関の格子建具、簓子下見板張りや胴蛇腹、2階は南京下見板張りで横長窓、軒蛇腹、持ち送りを持っており、屋根は寄棟造で菱葺きである。
保存計画番号21 佐藤家住宅
所在地 末広町23番25号 建築年 大正10年 構造・階数 木造2階建て
1階正面に洋風出窓を持ち、2階には2連窓を持った建物で、外壁と隅柱を人造石洗い出しで仕上げている。
保存計画番号22-1 函館ハリストス正教会復活聖堂
所在地 元町3番13号 建築年 大正5年 構造・階数 煉瓦造平屋建て
昭和60年に国の重要文化財に指定されている。2~3枚積の煉瓦壁の表面に、白漆喰仕上げとした美しいビザンチン様式で、屋根は木造小屋組の銅板貼りである。鐘楼の尖塔を含めて、6個のキューポラと十字架の付く形式は、日本で唯一のものであり、西部地区を代表する建物のひとつである。
保存計画番号22-2 函館ハリストス正教会門柱
所在地 元町3番13号 建築年 大正5年 構造 石造
保存計画番号23 遺愛幼稚園
所在地 元町4番1号 建築年 大正2年 構造・階数 木造二階建て
幾何学なプラケットを付加し、櫛形ペディメントを見せるポーチ部は、正面をガラス張りとし、両側二方を吹き放している。下見板張りの外壁をピンク色とし、隅柱、開口部などを白色に塗る控えめなスティックスタイルの小品である。
保存計画番号24 山田家住宅
所在地 元町7番11号 建築年 昭和9年 構造・階数 木造二階建て
1階は、南京下見板張りで横長開口部、2階に縦長窓と白小壁を持った昭和初期のシンプルな和洋折衷様式の建物である。
保存計画番号25 旧三浦家住宅
所在地 元町10番9号 建築年 大正11年 構造・階数 木造二階建て
1階2階とも簓子下見板張りとなっており、格子付き横長窓、和風の特徴を持つ玄関屋根、化粧垂木などを持った、当時の町家住宅である。
保存計画番号26 小林家住宅
所在地 元町10番9号 建築年 大正11年 構造・階数 木造2階建て
南京下見板張りで縦長窓、胴蛇腹や持ち送りなど、この付近では珍しい洋風建物の原型をそのまま保持している建物である。
保存計画番号27 小林家所有住宅
所在地 元町10番10号 建築年 大正11年 構造・階数 木造2階建て
簓子下見板張り、軒裏化粧垂木、漆喰塗りの小壁など、純和風の建物である。
保存計画番号28 川村家住宅
所在地 元町10番10号 建築年 大正11年 構造・階数 木造2階建て
1階は簓子下見板張りに漆喰塗りの小壁の和風、2階は縦長の上げ下げ窓、持ち送りを持った和洋折衷住宅の町家である。
保存計画番号29 旧門前家住宅
所在地 元町10番11号 建築年 大正11年 構造・階数 木造2階建て
1階は簓子下見板張りに格子付引違玄関戸、2階は戸袋付横長開口部、庇に化粧垂木を配した和風の建物である。
保存計画番号30 元町日和館
所在地 元町10番13号 建築年 大正10年 構造・階数 木造2階建て
1階2階とも、上げ下げ縦長窓、南京下見板張り、胴蛇腹、持ち送りなどシンプルではあるが特徴を持った建物である。
保存計画番号31-1 旧函館区公会堂
所在地 元町11番13号 建築年 明治43年 構造・階数 木造2階建て
昭和49年に国の重要文化財に指定される。正面にバルコニーを見せる木造洋風建築の典型的な建物で、両袖妻の唐草模様の装飾と正面玄関にあるコリント式オーダーの柱頭飾りの彫刻意匠も良く、ドーマーウインドーを設置している北海道独自の洋風スタイルである。
保存計画番号31-2 旧函館区公会堂門柱
所在地 元町11番13号 建築年 明治43年 構造・階数 石造
保存計画番号32 旧開拓使函館支庁書籍庫
所在地 元町12番1号 建築年 明治13年 構造・階数 煉瓦造2階建て
昭和60年に北海道指定有形文化財に指定される。外壁は、フランス積み煉瓦壁で、外部の四隅には、隅石が組まれている。屋根は桟瓦葺で、小屋組は杵束式木造トラスである。開拓使直営の茂辺地煉瓦石製造所の煉瓦が使用されている貴重な明治期の遺構である。
保存計画番号33 旧北海道庁函館支庁庁舎
所在地 元町12番18号 建築年 明治42年 構造・階数 木造2階建て
昭和60年に北海道指定有形文化財に指定される。正面玄関はポルティコでエンタシス風の4本のコリント式柱が支えている。ルネッサンス様式を基調とするその意匠は本格的で品格がある。
保存計画番号34-1 黒田家住宅
所在地 元町13番7号 建築年 昭和2年 構造・階数 木造2階建て
屋根は桟瓦葺、外壁は小壁に漆喰塗りを持った簓子下見板張りと、和風の建物であるが、左側に洋風部分を持ったモダンな建物である。
保存計画番号34-2 黒田家住宅附属門
所在地 元町13番7号 建築年 昭和2年 構造 木造
保存計画番号35 茶房菊泉
所在地 元町14番5号 建築年 大正10年 構造・階数 木造平屋建て
和風平屋建の妻入り建物としては、当該地区では唯一のものである。カフェとして利用されている。
保存計画番号36 花かんろ
所在地 元町14番6号 建築年 大正10年 構造・階数 木造平屋建て
簓子下見板張りの外壁,縦繁格子の横長出窓,庇をもった和風の建物である。カフェとして利用されている。
保存計画番号37 磯田家住宅
所在地 元町15番23号 建築年 昭和元年 構造・階数 木造平屋建て
屋根は寄棟造で一文字葺の鉄板貼、外壁面は簓子下見板張りに格子付の横長出窓となっており、玄関の意匠を含め純和風の建物である。
保存計画番号38 佐々木家住宅
所在地 元町15番26号 建築年 大正10年 構造・階数 木造2階建て
1階は簓子下見板張り,2階は,南京下見板張りで縦長窓・軒蛇腹・持ち送りを持った建築物である。
保存計画番号39-1 鷲見家住宅
所在地 元町15番28号 建築年 大正10年 構造・階数 木造2階建て
柔らかにうねる破風、開き窓を見せる曲面のペイウインドー、屋根上に見える暖炉用煙突など、ロマンティックな洋館で、セセッション風の建物である。
保存計画番号39-2 鷲見家住宅附属石塀
所在地 元町15番28号 建築年 大正10年 構造 石造
保存計画番号40-1 カトリック元町教会聖堂
所在地 元町15番30号 建築年 大正10年 構造・階数 煉瓦造・RC造2階建て
大正15年に、聖堂のレンガ壁をRC補強したゴシック様式の建物で、外壁の仕上げは人造石洗い出し塗となっており、同年に建築された鐘楼、司祭館とともに異国情緒を醸し出している西部地区を代表する建物のひとつである。
保存計画番号40-2 カトリック元町教会司祭館
所在地 元町15番30号 建築年 大正13年 構造・階数 RC造2階建て
外壁は,人造石洗い出し塗りで隅柱を設けており,縦長窓を持った建物である。
保存計画番号40-3 カトリック元町教会附属門柱
所在地 元町15番30号 建築年 大正13年 構造 煉瓦造
保存計画番号40-4 カトリック元町教会附属石塀
所在地 元町15番30号 建築年 大正13年 構造 石造
保存計画番号41-1 東本願寺本堂
所在地 元町16番15号 建築年 大正5年 構造・階数 RC造平屋建て
平成19年に国の重要文化財に指定されている。平面は、典型的な東本願寺形式の伝統的な寺院様式で、斗拱などはドイツ製ラスを使用しモルタルで仕上げている。日本で最初のRC造寺院本堂であり、貴重な遺構である。
保存計画番号41-2 東本願寺附属表門
所在地 元町16番15号 建築年 大正5年 構造 RC造
保存計画番号41-3 東本願寺附属南門
所在地 元町16番15号 建築年 大正5年 構造 RC造
保存計画番号41-4 東本願寺附属コンクリート塀
所在地 元町16番15号 建築年 大正5年 構造 RC造
保存計画番号42 真壁家住宅店舗
所在地 元町17番9号 建築年 明治41年 構造・階数 木造2階建て
漁業関連会社の社宅として建てられ、1階は簓子下見板張り、竪繁格子の出窓の和風、2階が縦長窓、胴蛇腹、軒下飾りパネルなどの洋風で典型的な和洋折衷様式の町家である。軽食が販売されている。
保存計画番号43 小形家住宅
所在地 元町17番10号 建築年 明治41年 構造・階数 木造2階建て
外観の意匠は改変されているが、建設当時の形態は残されており、復原可能な建物である。
保存計画番号44 旧カール・レイモン居宅
所在地 元町30番3号 建築年 昭和7年 構造・階数 木造2階建て
1階、2階とも、開口部は縦長窓、外壁の仕上げはモルタル塗となっており、オーソドックスな洋風の建物である。
保存計画番号45 苧坂家住宅
所在地 元町30番6号 建築年 大正10年 構造・階数 木造2階建て
全体的の洋風さが感じられる建物であるが、1階部分の正面に和風の意匠を取り入れた、洒落た建物である。
保存計画番号46 蕎麦彩彩久留葉
所在地 元町30番7号 建築年 大正14年 構造・階数 木造平屋建て
小さくまとまっている和風の平家建となっており、大三坂に沿って建っているが、この地区では貴重な建物である。蕎麦屋として利用されている。
保存計画番号47 佐藤理容院 ※写真向かって右側
所在地 元町30番10号 建築年 大正10年 構造・階数 木造2階建て
外観部分の意匠は改変されているが、左隣と合わせ1棟2戸建ての建物である。
保存計画番号48 藤山家所有建物 ※写真向かって左側
所在地 元町30番10号 建築年 大正10年 構造・階数 木造2階建て
外観は、1階部分の和風および2階の洋風スタイルは残されており、右隣と合わせ1棟2戸建ての建物である。
保存計画番号50 島家住宅
所在地 元町31番26号 建築年 大正11年 構造・階数 木造2階建て
1階が和風、2階が洋風の和洋折衷様式となっており、持ち送り、隅柱、胴蛇腹など特徴部分を残している。
保存計画番号53 PenRet
所在地 元町31番28号 建築年 大正10年 構造・階数 木造2階建て
1階部分に和風の様式が見られ、2階は出窓、軒裏に持ち送りが付いており、外壁は下見板張りであったものと思われるが、現在は人造石の洗い出し塗となっている。
現在はカフェとして活用されている。
保存計画番号54 伊賀家住宅
所在地 元町32番10号 建築年 昭和9年 構造・階数 木造平屋建て
竪繁格子付出窓、簓子下見板張り、漆喰塗りの小壁を配し、洒落た趣を感じさせる1棟2戸建ての和風の建物として貴重である。
保存計画番号55 本郷家住宅
所在地 元町32番10号 建築年 昭和3年 構造・階数 木造二階建て
大正の大火後に不燃質の木造2階建てとして建てられたもので、外観は質素なデザインだが、邸宅風の重厚さを感じさせる。
保存計画番号56 高橋病院天使寮
所在地 元町32番13号 建築年 昭和3年 構造・階数 木造二階建て
外壁は、木製下見板張りで、縦長窓を配し、妻部分に木組みを強調したハーフティンバーとなっており、どこか北欧風の匂いを漂わせる建物である。
保存計画番号57 開港記念館(旧イギリス領事館)
所在地 元町33番11号 建築年 大正2年 構造・階数 煉瓦造2階建て
昭和54年に函館市指定有形文化財に指定される。建物全体に装飾の少ない単純な意匠だが、玄関庇の控えめなブラケット、半円形5連アーチのベランダ、中庭に面する半円形ア−チを架けた吹き放しのコロネードなど、モダンな外国公館らしい建物である。
保存計画番号58 相馬株式会社
所在地 大町9番1号 建築年 大正2年 構造・階数 木造2階建て
箱目地下見板張りの外壁には、1階では三角ペディメント、2階では櫛型ペディメントの上げ下げ窓が並ぶ。桟瓦葺屋根を丸型や角型の屋根窓が飾り、屋根窓を設けたルネッサンス風の商家建築で、創建時の姿を保持している。
保存計画番号59 生田ステンドグラス函館
所在地 大町1番33号 建築年 明治42年 構造・階数 木造2階建て
1階は和風、2階は洋風と和洋折衷様式の特徴を持った建物で、平成4年までは町家であったが、現在は地下にステンドグラスの工房をもち、1階はガラスショップになっている。
保存計画番号60 幌村家所有建物
所在地 大町17番9号 建築年 明治41年 構造・階数 木造2階建て
1階は簓子下見板張り、竪繁格子の出窓2階は下見板張りの外壁に縦長窓を設け、胴蛇腹、歯飾りをつけている。
保存計画番号61 川越電化センター
所在地 末広町18番21号 建築年 明治40年 構造・階数 木造2階建て
正面2階に、半円3連アーチをみせるベランダがあり、アーチを支持する4本のフリューティングの付いた木柱、柱間には手すりが付いている。笠木や額縁には溝状の装飾、窓台下にも垂れ飾り風のレリーフを彫るなどの凝った意匠がみられる。
保存計画番号62-1 旧相馬家住宅
所在地 元町33番2号 建築年 明治41年 構造・階数 木造2階建て
平成30年に国の重要文化財に指定されている。明治40年(1907年)大火の翌年の41年に建築された、明治末期の函館を代表する和風・洋風の建築意匠からなる歴史的建造物である。
保存計画番号62-2 旧相馬家住宅附属土蔵
所在地 元町33番2号 建築年 明治41年 構造・階数 土蔵造2階建て
屋根は瓦葺き切妻づくり,外壁は漆喰と木板を用いており,内部は,総ヒバ造り。
保存計画番号62-3 旧相馬家住宅附属門
所在地 元町33番2号 建築年 明治41年 構造 木造
保存計画番号62-4 旧相馬家住宅附属板塀
所在地 元町33番2号 建築年 明治41年 構造 木造
保存計画番号63-1 大三坂ビルヂング ※写真向かって右側
所在地 末広町18番25号 建築年 大正10年 構造・階数 木造2階建て
外壁を白壁としてシンプルにしながらも,建物角部を曲面で仕上げ,縦筋模様の浮彫やテラコッタの装飾を配するなど,大正モダンの象徴的な建造物である。また,土蔵が併設され,近代建築と和風建築との融合が,新しい大正モダンを感じさせている。複合商業施設として活用されている。
保存計画番号63-2 大三坂ビルヂング附属土蔵 ※写真向かって左側
所在地 末広町18番25号 建築年 大正10年 構造・階数 土蔵造2階建て
保存計画番号64 守屋住宅
所在地 末広町14番4号 建築年 明治42年 構造・階数 木造2階建て
一階はささら子下見板張りで竪繁格子の出窓があり,二階は南京下見板張りで縦長窓を等間隔に配置した上下和洋折衷様式の建物である。複合商業施設として活用されている。
伝統的建造物位置図
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