公開日 2014年03月27日
更新日 2021年12月14日
総務常任委員会行政調査
平成21年10月14日水曜日から10月16日金曜日
10月14日 長崎県調査の写真
10月15日 呉市調査の写真
<所見>
本市では市民体育館の老朽化に伴い、施設や設備の改修整備が必要になる中、大きな大会が開催できる施設をとの要望もあり、今後の市民体育館のあり方が検討されているが、今回調査した長崎県立総合体育館と呉市総合体育館については、その規模、機能面は十分なものではないだろうか。
ただ、利用状況からみると、他のスポーツ施設が比較的多いためなのか、市民が日常のスポーツ活動で総合体育館を個人として利用するというのはあまり多くないように見受けられた。
土日は各種大会の開催で日程・会場の確保で混み合うそうだが、平日、特に日中はほとんど一般・個人含めて利用が少ないように見受けられる。
実際、私たちが調査に伺ったときは、平日の日中であったが両施設ともトレーニングルームの利用くらいしかないようであったが、市民も総合体育館の利用のあり方については、そのようなことで納得しているのだろうか。
函館市では、学校開放もされているが利用の日時も決められており、また、なかなか個人単位で利用するのも容易ではないと思われ、今年7月に市民体育館を視察したときも平日の日中にかかわらず、多くの利用者がいたのをみると本市では需要が高いのだと思われる。
市民体育館の今後のあり方を考えるうえで、やはり問題・課題となるのは、建設にどれだけ予算がかけられるかということになるであろう。
体育館は、あったほうがよいといった類の施設ではなく、なければならない施設だと言っても過言ではないと思うが、ある程度以上の規模、機能を有するものであって、市民のスポーツ活動がさらに活発になり、加えてスポーツ大会だけではなく、各種コンベンションも開催できるといった施設であれば、満足度も高くなる反面、それ相応の建設費も見込まなければならないのは当然だろう。
今回調査した施設の建設費は、長崎県立総合体育館で約62億円、呉市総合体育館で約49億円であり、自治体によって建設費の捻出方法に違いがあり、財政事情も違うから一概には論じられないが、決して安くない金額である。
総務常任委員会として、体育館の整備についてはいくつかのパターンが考えられるが、方向性としては現施設の改修にとどめることなく、新築あるいは新メインアリーナを増築し、整備すべきとの考えを示したところだが、市民が、他の政策との比較の中で、建設費の額、緊急度、優先度、重要度などについてはどのように受けとめるのかといったことも考慮しなければならないと思われ、場合によっては、呉市で実施したように市民アンケートにより、意向を把握して検討材料のひとつとすることが必要かもしれない。
いずれにしても、市民にも十分納得される施設であるよう今後も検討を重ね、的確な結論を導いていかなければならない。
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