公開日 2023年03月31日
函館市都市景観条例
函館市においては,行政,市民,事業者が一体となって,自然と歴史に育まれた,函館らしい都市景観をまもり,そだて,つくり,もって個性豊かで快適なまちづくりを進めていくために,市街地の良好な景観の形成,歴史性豊かな伝統的建造物群の保存その他の都市景観の形成に関する基本的事項を定めた「函館市都市景観条例」を平成7年3月に制定し,その後,平成16年に景観法が施行されたことを受け,平成20年3月に,これまでの自主条例から景観法に基づく条例に改正し,各種施策を展開しています。
条例の体系「3つの原則・9つの方策」
函館らしい,それぞれの地域の特性をいかした都市景観の形成を図るには,多くの困難な問題も伴いますがそれを一つひとつ解決していくためには,市民,事業者などの,それぞれの立場からの協力が不可欠です。
そのためには,まず,都市景観は市民が共有する財産であるという共通の認識と,市民のみなさんの主体的な参加が必要であり,行政と市民,事業者などが,それぞれの役割を充分に認識しながら,一体となって都市景観の形成を進めていくことが,基本と考えています。
3つの原則
基本原則
市,市民及び事業者は,地域の自然や歴史的,文化的環境に配慮して,函館らしい風土を育む調和のとれた魅力的な景観の形成に努めるものとします。
市の責務
市は,望ましい景観に配慮した,総合的な施策を実施します。また,それらの施策の実施にあたっては,市民および事業者の意見が十分に反映されるように努めます。
市民・事業者の責務
市民および事業者は,自らが景観づくりの主体であることを考え,よりよい景観づくりに努めるとともに,市の実施する景観施策に協力するよう努めることとします。
9つの方策
総合的な施策の推進
景観基本計画を策定し,先導的な景観推進方策を進めます。
景観形成地域の指定
重点的に景観形成を図る必要がある地区を指定し景観形成基準を定め,事前届出制を取っています。
景観形成指定建築物の保全
歴史的,文化的建造物等の保全整備を進めます。
大規模建築物等の景観誘導
周辺への環境に考慮するため,誘導基準を定め事前届出制を取っています。
伝統的建造物群保存地区の指定
貴重な歴史的文化遺産を,後世に伝え残すよう努めています。
景観協定の認可
一定の区域の景観形成に向けた自主的な協定を支援します。
景観形成市民団体の認定
地域の景観形成を図ることを目的とした団体を認定します。
表彰・助成・技術的援助
景観形成に寄与する建築物や活動を応援します。
都市景観審議会の設置
都市景観形成に関する基本的事項,重要事項を調査審議するため設置します。
函館市都市景観形成基本計画・景観形成計画
函館市では,函館市都市景観条例に基づき,「函館市都市景観形成基本計画」と,「景観形成計画」を策定しております。
「函館市都市景観形成基本計画」は,函館市全域を対象地域とし,都市景観の形成に関する基本的な方向を明らかにするものです。
「景観形成計画」は,都市景観形成地域の都市景観の形成に関する基本方針やその他都市景観の形成に関し必要な事項を決めています。
函館市都市景観形成基本計画
函館市都市景観形成基本計画(序・1部1ページから)(2MB)
函館市都市景観形成基本計画(2・3部15ページから)(5MB)
函館市都市景観形成基本計画(4・5部88ページから)(4MB)
景観形成計画
西部地区都市景観形成地域景観形成計画(5MB) [令和3年7月1日施行]
縄文遺跡群都市景観形成地域景観形成計画(1MB) [令和3年7月1日施行]
函館市景観計画
函館市では,平成20年に景観法に基づく「景観計画」を策定しております。
景観計画では,市全域を景観計画区域とし,当該地区の良好な景観の形成に関する方針および行為の制限に関する事項等を定めております。
令和3年3月,「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成遺産である史跡垣ノ島遺跡,史跡大船遺跡およびその周辺地域の良好な景観を形成を推進するために,函館市景観計画を変更しました。
都市景観形成地域の都市景観誘導指針(景観デザイン指針)
函館市では,建築行為や屋外広告物の表示等をする際の望ましいデザイン手法や景観配慮の手法などについて,市民や事業者の皆さんに対し,分かりやすく解説した指針を策定しました。
この指針は,事前協議の際の協議指針としても活用いたします。
函館市の景観行政検証報告
良好な都市景観形成の重要性と地域を取り巻く環境の変化などを踏まえた,今後の景観行政の方向性を検討するため,景観条例制定から30年の節目を契機として,これまで取り組んできた各種施策の効果や課題について検証を行いました。
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