公開日 2026年09月02日
更新日 2026年09月07日
回答
受付年月日
令和8年8月17日
ご意見等要旨
函館市は令和7年5月に補助金評価委員会を設置し,令和8年度からチェックシートをNo.1〜4の4枚構成に改訂するなど,補助金制度の見直しに向けた取り組みを進めています。この取り組みを評価したうえで,制度の実効性に関して以下の点を確認したく投稿します。
なお,本投稿は特定の補助金や団体の問題を指摘するものではなく,制度全体の構造的な課題について市の認識と方針を確認することを目的としています。
質問1 削減目標額について
令和8年度第1回補助金評価委員会(令和8年6月29日)の会議録によれば,委員から「市として削減はどの程度が望ましいのか目安を示せないか」という質問がありました。これに対し財務部長は「数字だけをもって指標を作ることは難しい」と回答されています。
平成25年12月の見直し方針策定から令和7年度までの12年間における補助金の見直し効果額の累計は約3億3千万円(年間平均約2,750万円)です。一方,令和6年11月策定の財政見通しでは令和8年度の収支不足が対策後でも約13億円と推計されており,見直し効果額と財政悪化のスピードの差は大きく開いています。
また,令和8年度第1回評価委員会に提出されたチェックシート(評価対象28事業)を確認したところ,いずれの事業においても削減目標額の記載はありませんでした。
この状況を踏まえ,以下を確認します。
函館市として補助金総額の削減目標を数値で設定することを,現時点においても困難と判断されているか。困難と判断される場合,その具体的な理由と,目標に代わる実効性確認の手段をお示しください。
質問2 新規補助金の設置審査と見直し結果の検証について
平成25年12月の見直し方針策定から令和7年度までの12年間で,廃止・統合された補助金は72件である一方,新規に追加された補助金は62件であり,純減はわずか10件にとどまっています。
また,令和6年度に終期を迎えた補助金の見直し状況一覧(市ホームページ公表資料)を確認したところ,前回のチェックシートで「見直したうえで補助を継続」と方向性を定めた事業が,実際の見直し結果では「現行のまま補助を継続」となっている事例が複数見受けられました。
廃止・削減に向けた取り組みを進める一方で新規設置が続いている場合,総量の削減効果が相殺される構造になります。また,前回の見直し宣言が実際の結果に反映されない場合,チェックシートによる見直しプロセスの実効性が問われます。
以下の2点を確認します。
(1)新規補助金の設置審査において,既存の終期設定・自主財源確保計画・KPI設定を設置の要件とすることを検討しているか,または現在の設置審査基準はどのようなものかをお示しください。
(2)前回のチェックシートで示した見直し方向性の達成状況を組織的に確認する仕組みはあるか。ある場合はその内容を,ない場合は今後導入を検討しているかをお示しください。
質問3 内部評価の客観性について
令和8年度評価対象個別事業の内部評価一覧(資料2)を確認したところ,評価対象28事業のうち「効果が疑問」と評価した事業はゼロであり,全事業が「十分効果をあげている」または「一定の効果をあげている」に分類されています。
あわせて,令和6年度に終期を迎えた補助金の見直し状況一覧(市ホームページ公表資料)において,前回の見直し時から今回にかけて「全庁的な整理の中で積算基準の設定について検討する」という記載内容が変わらず引き継がれている事例が複数確認されました。
所管課が自らの補助金を評価する構造において,廃止・削減の根拠となりうる低評価が生まれにくいこと,および「検討する」という記述が複数の見直しサイクルにわたって更新されずに引き継がれることは,制度設計上の課題として認識できます。
以下を確認します。
市は内部評価の客観性をどのように担保しているか,または今後担保する方針があるかをお示しください。あわせて,積算基準の設定に関して「全庁的な整理の中で検討する」と記載されている補助金について,いつまでに,どのような基準で判断するのかをお示しください。
質問4 評価委員会の意見の反映状況について
令和7年度第3回補助金評価委員会(令和7年11月21日)における総括意見では,評価を実施した事業に対して「自主財源確保の検討や経費の見直しを行うこと」「加盟団体や事業参加者増など広く市民利益につながるよう検討すること」「連合会の役割の明確化を図ること」等の意見が示されました。
令和8年度第1回委員会(令和8年6月29日)の会議録では,A委員から「所管部局および団体に伝えた結果の状況について来年度以降この場で報告などは予定しているか」という質問があり,財政課長から「来年度実施する本委員会で進捗状況を可能な限りお示ししたい」という回答がありました。
この回答における「来年度実施する本委員会」は,令和8年度第1回委員会(令和8年6月29日)がすでにその最初の機会にあたります。
以下を確認します。
令和7年度第3回委員会の総括意見を受けて,各所管課および各団体に対してどのような指示・通知を行ったか。また,令和8年度第1回委員会において進捗状況の報告が行われたか。行われた場合はその内容を,行われていない場合は次回の報告予定時期をお示しください。
本件の回答は,PDFでのメール回答,公表には要約しない形で1〜4の質問への回答を掲載していただくことを希望します。
市の回答
このたびは,本市の補助金制度に関するご質問・ご意見をいただきありがとうございます。ご質問につきましては,以下のとおりお答えいたします。
1 削減目標額について
補助金につきましては,様々な分野にわたり支出しており,補助金ごとに目的や対象者などが異なることから,一律の削減目標を設定することは難しいものと考えております。補助金の見直しにあたりましては,単に補助金の削減のみならず,補助事業の効果や事務手続きなど公費を支出する妥当性についても,外部の視点による評価・意見をいただきながら取り組んでまいりたいと考えております。
2 新規補助金の設置審査と見直し結果の検証について
(1) 新規補助金につきましては,予算編成の過程において,補助金ごとに終期設定などを記載したチェックシートを作成し,公益性や効果などについて総合的に検証したうえで,予算計上してきたところでありますが,今後におきましては,成果指標(KPI)の設定など,現在改善を図ろうとしているチェックシートを活用し,新規補助金についても評価してまいりたいと考えております。
(2) 見直しの方向性を確認する仕組みにつきましては,各所管課において終期を迎えた補助金の見直しを行い,その結果を集約したうえで,市ホームページで公表してきたところであります。
3 内部評価の客観性について
補助金の内部評価につきましては,チェックシートを活用し行ってきたところでありますが,現在改善を図ろうとしているチェックシートでは,公益性,必要性などの評価基準やチェックの視点を明確化するとともに,成果指標(KPI)を設定することなどにより,客観的・定量的な評価につながるようにしたいと考えているほか,あわせて内部評価の結果を,補助金評価委員会にお示しし,評価・意見をいただきたいと考えております。
また,「終期を迎えた補助金の見直し状況」の記載につきましては,前回の記載内容がそのまま引き継がれる事例も見受けられますことから,今後改善するチェックシートを活用し,対応状況を毎年度確認できるようにしてまいりたいと考えております。
4 評価委員会の意見の反映状況について
令和7年度第3回補助金評価委員会でいただいた総括意見につきましては,補助事業を行う全部局に情報共有し,見直しを促したところであります。見直しの進捗状況につきましては,現在改善を図ろうとしているチェックシートを活用し,今後の補助金評価委員会においてお示ししたいと考えております。
回答区分
その他
担当部課名(電話番号)
財務部財政課(21-3528)
回答年月日
令和8年9月2日