公開日 2024年04月12日
更新日 2024年04月17日
回答
受付年月日
令和6年3月29日
ご意見等要旨
令和6年第1回函館市議会定例会3月13日個人質問にて,タコの養殖についての質問があった際に農林水産部長より,「本市で水揚げされるタコは,ミズダコとヤナギダコになりますが(以下略)」という回答がありましたが,函館市においても,漁業者がメスのミズダコの通称として呼ぶマダコではなく,本州で水揚げされる一般的なタコであるマダコは昨今水揚げ数が増えております。
元々はたまに水揚げされていたものが,一昨年頃から,特に銭亀~石崎辺りではまとまった水揚げがあり,活ダコとして函館市水産物地方卸売市場(以下「水産市場」)に出荷されることがあると聞きます。
また,合併前にミズダコが町の魚であった戸井地区においてもこのマダコを「イシダコ」と呼び,去年はまとまった水揚げがあったと聞きまして,水産市場への出荷ではありませんが,数が増えてきたため,取り扱うようになったそうです。
昨今は海水温上昇や潮流の変化など海の生態系の変化は著しいですが,今後マダコの生息数が増加することを考えて市としても新たな魚介類としてPRしていただけると幸いです。
また,水産市場に関しては,海水の冷却装置がないため,活魚の出荷等取り扱い時に魚が弱ってしまうことがあると聞きます。昨今は海水温の上昇により,これまでは活魚の取り扱いで問題なかったものが対応できなくなってきているように思えます。
水産市場においても,時期によっては漁業者に対し,活魚が弱らないように出荷する時間を競りが始まる前の午前3時頃に合わせてほしいという要望があると耳にします。
しかし,水揚げされた魚も漁港内の海水温が高いため,その時間に合わせて生きたまま出荷するのが難しくなっています。
一方で料理店,消費者の活魚に対しての人気は高まっており,そのニーズに合わせていくことは大事だと思います。
東部地区の漁協の一部には,海水を冷却する装置があると聞きます。直ぐに対応とはいかないとは思いますが,水産市場においてもこうしたものが必要と思います。
3月16日の函館新聞の記事には,「卸売市場の魅力動画でPR~競りの様子など」というのがありました。
戸井地区の一本釣り活締めブリ,恵山地区のブランド「海峡根ボッケバキバキ」など道外では高く評価されながら市内での知名度は十分ではない魚の消費拡大,魚価の安定,市場関係者の早期離職を防ぐ効果を期待するといった農林水産部からの意欲的な回答は良いと思います。
その上で漁業者が出荷時に求めることへの対応も必要と思います。
長文となりましたが,ご検討していただきますようお願い申し上げます。
市の回答
函館市水産物地方卸売市場の活魚用設備については,海水を冷却する機能がなく,昨年は夏の猛暑により活魚水槽内の海水温が上昇した事象が見受けられたことから,現在,冷却機能を有した活魚水槽の設置について準備を進めているところであります。
なお,ご意見のあったマダコのPRについては,まずは「タコ」全般についての認知度向上や消費拡大を図ることが必要と考えておりますことから,料理教室の食材として取り上げたり,ウェブ等での情報発信などによりPRを進めたいと考えております。
回答区分
対応予定
担当部課名(電話番号)
農林水産部企画調整課(21-3349)
回答年月日
令和6年4月12日