受付年月日

令和5年11月28日

ご意見等要旨

2年前に函館に引っ越してきた者です。旅行で訪れた際に函館が好きになり，函館に住みたいと思い，移住してきました。コロナ禍での移住だったこともあり，当時観光客がいない函館は全体的に暗く，この街の未来に不安を覚えたのがきっかけで，函館のことを調べはじめました。そこで，一番驚いたのが，生活保護率の高さです。

まずは，私が以前住んでいた盛岡市と比較してみました。(盛岡市が令和3年度決算までしかなかったので，令和3年度決算で比較)

○函館:人口約25万人

・社会福祉事業:432億

　うち生活保護事業:約198億

　　　児童福祉事業:約80億

○盛岡:人口約29万人

・社会福祉事業:約426億

　うち生活保護事業:約73億

　　　児童福祉事業:約238億

この数字をみてわかるのは，函館市は児童福祉の約2.5倍も生活保護にお金をかけている，盛岡市は生活保護の3倍以上も児童福祉にお金をかけているということです。過去の数字を見ても，15年以上前から生活保護率と歳出の生活保護の占める割合が高いので，生活保護の問題は，言われなくてもわかっているとは思いますが．．．

今年市長が変わり，函館の未来に少し希望が見えたと感じています。市民の意見を尊重して，情熱を持って函館のために動いて下さる方だと信じています。新幹線乗り入れには賛成ですし，観光産業として函館の魅力をアピールすることも大事だとは思います。

ただ，この生活保護率の高さは異常だと思います。強い言い方になりますが，函館に住み，毎日一生懸命に働き，納税している住民は，生活保護世帯を養うために働いているのではありません。生活保護世帯がここまで増えてしまったがために，自立支援に手が回らない状況なのかもしれませんが，生活保護で飲み歩いている高齢者も見ているので，本当に生活保護が必要な方に支給するように見直してほしいと思います。

また，函館に住んでから治安の悪さも感じています。函館公式LINEでは不審者の報告が多いですし，火事や詐欺事件，無謀な車の運転も多くみられます。車の事故も多いです。貧困は，治安の悪さにも少なからず影響すると思っています。これから永く住み続け，函館の未来が明るくなることを心から願っておりますので，生活保護問題について本気で取り組んでいただきたいと思います。

市の回答

この度はご意見いただきありがとうございます。

本市の生活保護率は，令和5年10月末現在，約4.5%ですが，保護の実施にあたっては，国で示されている生活基準額と，その世帯の収入および資産の対比によって，保護の要否および程度を決定しております。

自立支援の取組に関しては，被保護者の能力に応じた就労を実現するよう，就労指導員による個別支援や，ハローワークと連携した支援による自立支援プログラムを実施しております。同プログラムを通じた本市における被保護者の就職達成率は，最新の集計で66.7%と全国中核市で3番目に高い値となっており，保護から自立する件数も増加しているところです。

今後とも，必要な方に必要な程度の保護を行い，就労が可能な方にはその能力を活用するなど，自立に向けた支援を行うよう努めてまいります。

なお，被保護者の不正等に関わる個別の案件については，不正受給対策担当を設けておりますので，お気づきの点があれば，ご連絡いただくようお願いいたします。

回答区分

対応済み

担当部課名（電話番号）

保健福祉部生活支援総務課(21-3283)

回答年月日

令和5年12月7日