函館市立の小学校のプールについて

公開日 2023年06月26日

受付年月日

令和5年6月9日

ご意見等要旨

先日，今年度函館市はプール送迎バスの運転手の確保ができないためとの理由で，全ての学校のプールの授業を行わないことにしたとの報道があった。

函館市のような海の街の子どもが，プールでも泳ぐことができないとは悲しい。教育委員会に以下の点について質問する。

1　函館市の小学校でプール設置している学校，プールを設置していない学校，プールはあるが使用できない学校を教えてください。

2　送迎バスの運転手を確保できない理由と，来年度に向けて確保するため何をするのですか。バスの運転手確保の問題だけが理由ですか，他に理由はありますか。

3　授業ではなくても，年1回函館市民プールを活用してプールや大沼へのプール遠足など「泳ぐ機会を与えてあげる」ことを目的にした方法は考えられないのですか。

4　プール維持の予算は高額であり，故障の場合は修繕をしないで今後はプールをなくしていく方向性なのですか。市のプールに対する考えと水泳授業の教育方針を教えてください。

5　プールを設置している学校も今年度は使用しないとの方針は，プールを設置していない学校の保護者の意見を尊重したのでしょうか。他の理由からですか。

市の回答

1について

函館市立の小学校39校のうち，プールを設置している学校は19校です。また，プールを設置していない学校は20校です。

2について

プールを設置していない学校から，プールを設置している学校や市民プール等の公共施設までのバス借上料は，今年度の当初予算において必要額を確保しておりましたが，函館の観光が賑わいを見せる中，バスの需要が高まっていることなどの状況を把握できていなかった教育委員会としての見通しの甘さから，送迎バスの運転手の確保が難しくなったものです。来年度に向けては，今回の反省を踏まえ，早期の準備に着手することや，バスが確保できない場合も想定し，どのような代替手段が可能かなど，さまざまな方法について検討してまいりたいと考えております。

3について

市民プール等の施設を利用する場合でも，同様に，プールを設置していない学校は移動のためのバスの台数確保が必要となることから，実施は難しいと考えております。

4について

本市においては，プールを設置している学校のプールをプール学習実施の有無にかかわらず，毎年，点検や修繕等を行っています。プールの設置については，引き続き，学習の意義や修繕・改修にかかる費用等を含め，総合的に判断してまいります。

5について

プールを設置している学校と設置していない学校で学習内容に差が生じてしまうことから，教育委員会として，全校でプール学習の実施を見送ることとしました。

教育委員会といたしましては，多くの児童や保護者の方が，プール再開を待ち望んでいたところ，中止の連絡がこの時期になってしまったことについて大変申し訳なく思っており，来年度はプール学習を確実に実施するため，検討を始めたところです。