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函館の観光関連について

公開日 2022年12月02日

更新日 2022年12月06日

回答

受付年月日

令和4年11月24日

ご意見等要旨

函館の観光に関する取り組みについて、いくつか思う部分がありましたので一個人の意見として送らせて頂きました。さて、単刀直入に書きますと「新しい物を取り入れようとする向上心と取り組み」はとても素晴らしい面があると思います。最近ですと「HAKOMEN」が中々に斬新な取り組みだな、と感じました。

そこで良い点に併せて改善点やより良くなるであろう代替案などを提案させて頂きたいと思います。手始めに上記で挙げさせていただきましたHAKOMENについてですが、観光に関するイベントとしての方向性は良いと思います。がしかし、客層が上手く狙えておらず放った弾も当たっていません。

まず前提としてHAKOMENの狙っている客層は所謂「オタク・ヲタク」です。となると求めるべき結果は「推し」を作ってもらい、「貢ぐ」という利益を出してもらう事にあります。しかしHAKOMENに関してはターゲットとなるヲタクが見えておらず、システムが上手く機能していないようですね。私もネット記事に載っていた情報しか知らないので具体的な金額は書きませんが、かなりの投資をした結果の現在はかなり手厳しい状況かと思われます。

ではどうすれば良いのか?簡単な話、撃つべきファン層を間違えているのです。更なる前提として覚えておいて欲しい情報は「女性は一点集中」「男性はコンプリート癖」があるという事です。これは全ての方に当てはまる訳ではなく、統計学的な面での話ですがかなり的を射た内容ですので是非覚えていただきたい。 

というのも、言い方は悪くなりますが「男性の方が金をよく落とす」のです。例を挙げましょう。 HAKOMENのターゲットは女性だと思われるので同じ時代モノとして人気を博した「刀剣乱舞」、実は 女性向けゲームだと思われがちな本作品には男性層もバッチリ居るのです。スマートフォン版ですと流石に男女 比率は9:1とかなり男性が少なくなりますが、ご安心を。ブラウザ版のデータですと7:3まで跳ね上がります。これを見るだけで男性ヲタクは良く言えば多趣味、悪く言えば見境のないタイプであることが分かります。 

では具体的に男性の方が何故お金を出すのか、ですが単純に男性の方が「推しに執着しやすいから」ですね。男性も女性同様推しを作りますが、面白いことに推しを一人に絞るという事をあまりしません。例えば大人気ゲーム「FGO」においても男性ユーザーは多数の推しを作り、満遍なく愛します。これは二次元ならば大体何をしても許される、という面から来る浮気性です。私もヲタクとしてハッキリ言いますと「推せれば何でも良い」です。なので、多数の推しを作り大量に資金を落としていく男性層を狙うのが二次元コンテンツにおける基本となります。ですからHAKOMENに関しては最初からハンデを背負っている状態と言えるでしょう。

続いて「推せる要素が無い」、というのが大きいです。推せる要素って何ぞや?と思うでしょうが御安心ください。具体的に書きますと「そのキャラクターに共感出来るエピソードがあるか」という事です。 HAKOMENは偉人を題材にしているので、この部分を活かすべきだと考えます。というのも「FGO」や「刀剣乱舞」、函館関係で更に呼ぶならば「薄桜鬼」でしょうか。以上のどの作品にも推せるキャラが登場します、それは何故か?

それはどのキャラクターにも「過去」もしくは「エピソード」があるからです。偉人を基にしたゲームならば、その人々が成した歴史。刀剣乱舞ならば日本刀それぞれのヒストリー。薄桜鬼ならば儚くもロマンのある青春群像劇、というのが人の心を打つでしょう。申し訳ないのですが今のところHAKOMENにはそれがありません。偉人というだけで過去という付加価値があるものですが、今回の場合は「ただの二次元化」に過ぎないかと。安っぽいコンテンツに着地しかかっています。

じゃあどうしたら良い?と思うでしょうから、改善案をざっくりと書かせて頂きます。とはいえ私も一市民にしか過ぎませんので、こういう方法もあるのか!程度に捉えてください。まず問題定義をすると、以下の通りになります。

・男性向けコンテンツではない。

・推せるエピソードが無い。

・サブコンテンツが少ない。(もしくは的外れ) 

これを改善するとなると、まずは男性ファンの参入を容易に。後にサブコンテンツの充実化、となるでしょう。チャート風に必要な部分だけかいつまんで書きますと……

推せる要素の作成→多くの宣伝→男性ファンの獲得→コンテンツによるファンの固定化→グッズによ る収益化となるでしょう。勿論、女性ファンにもメリットはあります。それは「声が大きい」という部分。新たにファンを呼び集める拡声器としての役割がとても大きいです。なので「女性が拡散する→男性が食いつく」という形が理想的ですね。

じゃあ男性ファンを得るには?となると思いますが、これも簡単です。女性キャラを参入させてください。注意点としましては見るからに安っぽいキャラにしない事ですが、函館愛があればきっとその辺りは大丈夫でしょう。女性キャラは半数以上が鉄則。これはFateという作品を例に挙げますが、女性キャラの割合を引き上げることで爆発的にファンが急増したという事例があります。これは男性ファンを釣り上げた良い前例ですね。

なのでHAKOMENに置き換えると、「土方歳三」と「榎本武揚」を男性キャラの二極化にさせちゃっ て良いです。これは刀剣乱舞で「加州清光」と「大和守安定」で簡単に二極化しているファン層が居ることからベストな方法でしょう。残った三名を女性キャラにするのが手っ取り早いのですが……武田斐三郎は知名度が低い、石川啄木はエピソードが微妙、ペリーに関してはユニットを組むための数合わせ感が否めません。なのでHAKOMENの知名度が高くない今のうちに、方針変更してメンバーの一部女性化。あとは近年増加傾向にある歴史好きな男性ヲタクが食いつくまで、コンテンツの増加をするのが良いかと。良主は舵を切るのが早いですよ、方針の変更に恐れを成してはいけないという事だけ伝えておきます。

何より女性キャラが三名だと三人組アイドルユニットのように、誰を推すのか選べて楽しいですしね。女性は「土方と榎本どっち派!?」で盛り上がって、男性は「誰ちゃんを推す!?」で白熱しやすいでしょう。サブコンテンツは現在……公式Twitterとオリジナルソング、公式サイトのみですね。公式Twitter垢同士による会話は恐らく興味を持つ人が少ないのでパス、オリジナルソングも作詞作曲にかなりのコストがかかると思われますが、リスクに見合ったリターンが無いのを見るとこれも知名度の問題ですね。単純に曲が耳に残るかどうか、もありますが。公式サイトの取り組みはハッキリ言って、良いです!キャラそれぞれの紹介する観光ルート、良いじゃないですか!実用性があり、とてもとっつきやすいです。 

なので上記に加えて必要になるサブコンテンツは、「ストーリー性」だと思います。具体的にすると「短編小説」辺りが安価で良いのではないでしょうか?アニメは控えてください、アルゴナビスの二の轍を踏むことになりますよ。天華百剣をご存知でしょうか?実はゲームそのものはサービス終了してしまったのですが、根強いファンが付いておりコンテンツそのものは別ルートにて現在も息をしています。

その活動のーつにキャラクター各々の固有ストーリーというものがあり、公式サイトで短編小説など が載っていたりするのです。推しが出来たら誰でも推しの話が聞きたいですよね、そういう方の為に置 かれているとても良いサブコンテンツだと思います。 

このような活動を参考にしてみるのも良いかと。

結論を書きますと、まず知名度を得る為に足場を見直してください。やみくもにコンテンツを増やし てもファンは生まれません、付きません。ファンが食いつくようなキャラを作り、背景エピソードを作 り、そこから知名度を広げていきましょう。HAKOMENそのものはまだ死ぬには惜しい作品ですので、 どうか上手く活かしてあげてください。 

※市からの回答が必要にチェックをしましたが、これに関してはちゃんと読んでいただけたという感想か何か、もしくは質問などを頂ければ良いです。所謂、意見をちゃんと読んでいるか

 

 

市の回答

このたびは本市の観光施策に対し、ご考察と数多くのご提案をいただきありがとうございます。

ご意見いただいた「HAKOMEN」は、函館にゆかりのある歴史上の偉人をキャラクターにした二次元アイドルグループで、本市では、函館観光の魅力を発信するWebやSNSを中心とした「非接触型のデジタルプロモーション」と謎解きスタンプラリーなど市内での「リアルイベント」を併せて実施することにより、観光誘客の促進を図っているところです。

ご提案にございました「推せるエピソード」やサブコンテンツにおける「ストーリー性」に関しては、徐々にHAKOMENの認知度が高まり、ファンが増えてきている中で、検討の必要性を感じているところです。

引き続き「HAKOMEN」をきっかけに、多くの方に函館の魅力を発信できるよう、ご意見は今後の展開の参考として受け止めさせていただきます。

 

 

回答区分

参考意見

担当部課名(電話番号)

観光部観光誘致課(21-3323)

回答年月日

令和4年12月2日

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
TEL:0138-21-3630