受付年月日

令和2年7月14日

ご意見等要旨

現在のコロナ禍において函館市の財政は逼迫しております。その中で、今後函館市は旧高盛小学校跡地を市の財政健全化を図るため売却する予定です。しかしながら、この取引で函館市は2億円以上の赤字を被ることを覚悟しているようです。なぜならば、建物解体費に約3億6千万円かかるのに対し、売却収入は最大でも1億6千万円にしかならないからです。このことは、不動産の専門家や多数の関係者から教えていただいております。

私共はこの旧高盛小学校の一部を保存し、他を宅地分譲しようと考えております。そのため、現状（建物付き）で買い取ることを希望しております。しかし、函館市は耐震基準を満たしていないとか、以前の函館大火前の基礎が残っている等の言い訳をしておりますが、結局はすでに決めたことは変えられないという理由で2億円以上の赤字を出してもかまわないと言っております。このことについて、函館市民に対してわかりやすい説明をしていただきたいと存じます。

また、解体工事を急がず、十分議論したうえでの解体でも遅くはないと思いますがいかがでしょうか？

市の回答

高盛小学校については、平成30年度をもって廃止をしておりますが、函館市公共施設跡地等利用方針に基づきその利用を検討した結果、市による利活用や政策誘導の予定がなかったことや、建物が老朽化しており耐用年数を過ぎていることから、早期の土地の有効利用を図るため、建物解体撤去条件付きで一般競争入札により売却する方針としていたところです。

当該跡地の売却に先立ち、隣接する高盛公園の区域を変更・整備するため、令和元年度に体育館部分の解体撤去工事に着手したところ、既存の体育館のものとは異なる基礎の存在が確認され、その後の調査によりこの基礎は昭和9年の大火で焼失した大森尋常高等小学校のものと判明しました。

さらに、跡地の試掘を行い、校舎部分の内外にも同様の基礎が残存していることを確認しましたが、旧校舎の設計図書が現存しないことから、埋設されていると考えられる基礎の全容については不明となっています。

このため、現状のまま売却しようとした場合、重要事項として的確な告知ができず市が瑕疵担保責任を負うおそれがあること、また、建物解体撤去費用相当額を含めた適正な不動産鑑定評価を行うことができないことなどから、適切な入札となるよう、市が校舎等をすべて解体し、更地にしたうえで一般競争入札により売却する方針としたものですのでご理解願います。

回答区分

対応困難

担当部課名（電話番号）

財務部管理課財産管理担当（21-3503）

回答年月日

令和2年7月28日