公開日 2018年05月11日
更新日 2019年02月27日
回答
受付月日
平成30年4月26日
ご意見等要旨
16年に仙台市、17年に千葉県成田市の大学で医学部の新設が実現したとの新聞記事を目にした。
また他メディアの記事から医師の都市部偏在、医師の高齢化等のため、政府の方針が医大や医学部の新設に転換したと読み取ることができた。 政府の方針転換が本当であれば、函館市で医大や医学部の設置のための計画を再度進めてはどうか。
高度な医療を受けるため札幌や旭川に行かなければならない現状は、高齢者の割合が高く、経済的基盤が脆弱である道南においては、経済的に大きな負担となり、道央等の地域と比べて医療格差が生じている。地元に医大(医学部)があれば、道南自治体の慢性的な医師不足も含め、問題解決に大きな貢献をすると思う。
また、医大(医学部)があることで、人や物の集積や往来が活発になり、子どもたちの進学の大きな選択肢が増え、励みになる。旭川医大のような道北や道東の学生に特化した医大進学のための優遇策を、道南の学生達のために執ることができたら、学生や保護者にとってはもちろん、地域の皆にとっても喜ばしいことだと思う。
市の回答
この度は、貴重なご意見ありがとうございます。
医学部の新設につきましては、国において、震災からの復興などを目的として、東北地方に1校限定で認めることとし、2016年4月に公募によって選定された東北薬科大学(現東北医科薬科大学)に37年ぶりとなる医学部が新設されたほか、2017年4月に国家戦略特区制度により、国際医療福祉大学(千葉県成田市)に国際的な医療人材育成のための医学部が新設されたところですが、これら2校の新設は、設置目的が限定されるいわば特例的なものです。
また、国においては、地域間の医師偏在の解消に向け、医師不足地域での勤務を評価・認定する制度の創設等の動きはあるものの、将来的な医師過剰の見通しから、現時点では、医学部新設を認める方針は見えておりません。 市といたしましては、これまで医学部の設置や誘致について検討してきた経緯はありますが、今後急速に進む人口減少のなかで、学生確保等に関する展望予測が難しく、長期的な財政面・運営面での不安要素もあることから、当面は、国の動きを含めた社会情勢を注視してまいりたいと考えております。
担当部課名
企画部計画推進室政策推進課
回答月日
平成30年5月9日