公開日 2018年03月14日
更新日 2019年02月27日
回答
受付月日
平成30年2月19日
ご意見等要旨
奉行所全てを復元する考えはあるのか?
市の回答
五稜郭公園内に復元した箱館奉行所は、国の特別史跡内の復元建物として、可能な限り建築当時の姿を再現して平成22年に開館しました。
平成12年に策定した「箱館奉行所復元構想」では奉行所の建物全体を復元する方針としていましたが、その後、具体的な建物の復元計画に際して、発掘調査や文献資料、古写真などを根拠として、屋根や軒の形状や勾配、窓の位置や仕様、破風や懸魚などの意匠や外壁塗装の仕様や色、また建物内部につきましても各部屋の柱の寸法や意匠造作の細部に至るまで、古建築の専門家や文化庁などから指導を受けながら、詳細を検討しました。
その結果、復元手法を大きく2つに分け、奉行所庁舎全体約3,000平方メートルの約3分の1にあたる約1,000平方メートルの範囲で、奉行所の正面となる玄関や太鼓櫓のある大棟と、大棟に接続する大広間や表座敷、役人の執務室等にあたる南北の棟を立体復元し、それ以外につきましては、地面に部屋割の区画を表示する平面遺構表示という手法で整備いたしました。
平面遺構表示により整備した範囲は、建物復元に有効な古写真が残されていないなど、建物復元をするために必要な根拠資料が確認されておらず、奉行所全てを立体復元することは現段階では難しいものと考えております。
担当部課名
教育委員会生涯学習部文化財課
回答月日
平成30年3月14日